岸田文雄首相は7日、少子化対策の財源について幅広い層に負担を求める考えを示唆した。政府・与党内では財源に社会保険料を充てる案が浮上する。社会保険料を引き上げれば、子育て世帯を含む現役世代の負担増に直結する可能性がある。世代間の偏りの是正が課題となる。
(4月7日日経新聞から一部引用)
負担している側からすれば,税金も社会保険料も負担としては大差はなく,現在においても社会保険料の負担は相当に重いという実感があります。
これから子どもを望む世代や子育て中の世代も含めてさらなる負担を課すというのが,少子化対策として成立する政策なのか疑問なところがあります。
また,「保険」というからには,負担とともに(発生が未確定である)危険に備えるものであるという関係性が必要ではないのかと思いますが(我々が泣く泣く社会保険料を負担しているのも,職を失うリスクに備えるための雇用保険料,けがや病気になったりした場合に備えるための健康保険料など,個人では負いきれないリスクに備えるためです),今回の少子化対策の保険料というのがこのような制度思想になじむのかというのも疑問なところがあります。
まあ,要はこれ以上の負担は勘弁してほしいということなのですが。。
