民間保育園の監査をめぐり高級腕時計を受け取ったとして、京都市局長が受託収賄容疑で逮捕された事件で、同市は9日、近く調査委員会を設置して事実関係や原因究明に乗り出す、と明らかにした。

(2月9日朝日新聞デジタルから一部引用)

 

あくまでも記事によればですが、両者とも以前からの知り合いということであったようです。

 

 

私が関与している障害者福祉の分野においては、設置基準や人員配置の基準などはもとより、事前にきっちり確認しておかなければ補助金が下りないといった重大なものから、ちょっとした会計上の処理や会議録の記載方法などの細かな点についてまで、微に入り細に入り、事前または事後に担当の行政部門に確認して、お墨付きを受けて物事を進めています。

 

 

福祉の世界だけに限らず、今回問題となっている保育園もそうでしょうし、全く分野は異なるものの、建築の確認申請といった分野

まで、さまざまな分野において、許認可や確認といった行政の権限が専門家、細分化しており、それに携わる行政側の人間もある程度限られたものになり、それぞれ顔見知りという関係になりがちです。

 

 

そのこと自体は悪いことではなく、見知った中でざっくばらんにアドバイスをしたり受けられたりということで円滑に物が進んだりすることも多いものでは無いかと思います。施設の開所記念といった行事には行政側からも出席があり、パーティーのような宴席が設けられることもあるでしょう。

 

 

今回の件の真相がどういったものかは内部外部の調査や捜査、裁判を待たなければなりませんが、箸の上げ下ろし程度(と、外部からは感じる)ことまで行政にお伺いを立てている実態のことを知っている者であれば,関係が度を越して踏み越した挙句このようなことになったのでは無いかということはなんとなくわかるような気はするのでは無いかと思います。

 

 

私の周りには、こちらが土下座しても賄賂を受け取ってくれないようなお堅い公務員、元公務員しかいないことは強調しておきたいと思いますが。