https://digital.asahi.com/articles/ASMC92GF2MC9PTIL002.html?iref=comtop_8_02

 

 

9日午前4時ごろ、大阪府東大阪市新町の路上で、覚醒剤取締法違反などで起訴され、大阪地検が護送中だった被告の男が護送車両から逃走した。大阪地検が同日朝、発表した。地検と府警が被告の行方を追っている。

(11月9日朝日新聞デジタルから一部引用)

 

全部が全部検察絡みではないものの,これだけ,逃走事案というのが立て続けに報じられると刑事司法,手続きに対する国民の信頼性を揺るがせにし,体感治安も悪くなるように思われます。これまでにもこうした事案はの発生はしていたが大きく報じられる前にうまく処理していたのか,ここのところ頻発しているのかというのはちょっとよく分かりませんが,後者であるとすると,保釈が認められやすくなった最近の運用について議論がされる可能性がありますが,逃走事案が必ずしも保釈中の事案ばかりで発生しているというわけではないことも留意する必要がありそうです。

 

 

【診察で勾留停止中に逃走の被告 長野市内で身柄を確保】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12533060639.html

 

 

【東京警察病院から容疑者逃走 窃盗事件で逮捕後治療中】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12509272384.html

 

 

【神奈川の逃走男 保釈保証金、600万円を没収】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12491980048.html

 

【警察署から男逃走=面会室の窓壊す-大阪】

https://ameblo.jp/egidaisuke/entry-12397558275.html

 

 

 

被告は身長171センチくらいでやせ形。逃走時は丸刈りで、紺色のシャツに迷彩柄のズボンをはき、裸足だった。護送中に被告が「手錠がきつい」と言ったため、検察事務官が片手の手錠を外すと、被告が暴れだした。ドアが半開きになったため車を停車させたところ、被告がドアを開けて手錠をつけたまま逃走したという。

(同上)

 

今回の件ですが,普通,身柄を拘束した人間を車に乗せるという場合,両側に人を配置して逃げられないようにするというのは素人の私でも思いつくことですが,そうした配置をしていなかったのか,していたけれども暴れまくってドアを開けて出て行ったのか,ちょっと状況が分かりかねるところです。

検察は,もともと暴力犯,粗暴犯の身柄確保などの力仕事をするような役所ではないので,普通に考えれば,そうした仕事については警察に依頼するというのが当たり前のことだと思うのですが,そうしたことも行われていないケースがある又は警察が同行していてもおざなりの対応で逃げられてしまったというケースもあった(横浜の事案)というのは,警察と検察の関係が悪い地域があって協力がスムースに進まないのかどうなのか分からないのですが,場合によっては法改正によりこうした業務について警察の仕事であということに根拠を持たせる必要性のかもしれません。