https://www.yomiuri.co.jp/national/20181221-OYT1T50108.html

 

 

 

警察庁は21日、来年春から導入する新型の運転免許証の有効期限の表記について、西暦と元号を併記すると発表した。西暦の後に括弧書きで元号を表記する。

 警察庁は8月に発表した道路交通法施行規則改正案で、外国人の免許保有者の増加などを理由に西暦表記のみにする方針を示していた。9月まで意見公募したところ、元号表記を残すべきだという意見が多く寄せられたため修正した。

(12月21日読売新聞オンラインから一部引用)

 

 

先日更新した私の免許証ではまだ元号のみの記載で,存在しないはずの平成の年が有効期限として記載されていました。

私自身の手持ち事件ではありませんが,おそらく,裁判所や公証役場での分割弁済の和解や公正証書を作成する場合も,平成の元号で弁済の終期を記載しているのではないかと思います。

 

 

存在しないことが事実上確定している時期について前の元号を使うというのも不自然ですし,誤認したりして間違いが起こる元になるのではないかと思います。

 

 

元号自体は日本の長く続いてきた伝統として肯定的な考え方をしているのですが,あまり,しゃくし定規に使用を強制していると,かえって元号への愛着が薄れてしまい,元号制度自体にとってもマイナスなのではないかと思います。

 

 

現在,新元号の発表時期について争いがあるようで,今上天皇の譲位前に新元号を発表するのはけしからんという意見があるようで,それはそれで理屈としては通っているのだと思います。

今の時代,早めに情報を出して混乱を防ぐというのがよいだろう,そうすべきだと思いますが,今の報道によると,新元号が公表されたとしてもせいぜい1か月程度前のようですので,そんな中途半端な時期に公表するのでしたら,理屈を貫き通して思い切って当日公表でもよいような気もしてきています。