http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171109/k10011218061000.html?utm_int=all_side_business-ranking_003

 

 

 

スーパーマーケットや百貨店など流通業界で働く人の70%が客から暴言や説教といった悪質なクレームなどを受けた経験があると回答したことが労働組合が初めて行った実態調査でわかりました。組合側は「ここまで大変な思いをしているのかと驚いた。度を超えたクレームに対しては毅然(きぜん)とした対応を取るよう求めていきたい」としています。

 

 

「お客様は神様です」という言葉を客ということは何でも聞かなければならないという誤った理解のもとで,立場の弱い現場の従業員の方にしわ寄せがいっているという実情については早急に改善すべきものと思います。

 

 

現場の従業員やオペレーターだけに対応を投げるのではなく,会社側が,クレームの内容を把握し,悪質であると判断すれば,組織として対応し,会社の方針として「毅然と対応する」という姿勢を見せつけることが大事だと思います。

 

 

「お客様は神様です」という言葉が悪い意味に誤用され,客ということは何でも聞かなければならないという誤った風潮はまだまだ日本には蔓延していると思うのですが,その根源として,「お金を頂くこと」に対する誤った認識があるのではないかと思います。

サービスや商品を提供している対価としてお金(代金)を頂いているのであり,何もしないでお金だけ恵んでもらっているわけではありません。お金を頂くことに引け目を感じる必要もないし,もらった分だけのサービス(商品)を提供している以上,客との立場はあくまでもフィフティフィフティです。

 

 

もちろんこちらに不備があった際のクレームは甘んじて受けなければならないと思いますし,きちんと謝罪すべきところは謝罪すべきだと思いますが(悪質クレームの一方で,正しいクレームに対するきちんとした対応ができていない会社が多いのもまた事実です),度を越えたクレームに対しては毅然と組織として対応すべきだと思います。