http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160227/k10010424111000.html



オリンピック選考レースの「大阪国際女子マラソン」で優勝した福士加代子選手が、内定が出ていないとして来月の最終選考レースにもエントリーしたことについて、日本陸上競技連盟の尾縣貢専務理事は改めて内定は出せないという考えを示しました。
福士選手は先月の「大阪国際女子マラソン」で優勝して、代表に大きく前進しましたが、内定が出なかったことから、来月13日の最後の選考レース「名古屋ウィメンズマラソン」にもエントリーしました。日本陸連はエントリーの締め切り前から出場の意向を示していた福士選手に対し、「内定は出せないが、出場を控えてほしい」という意向を示していました。
(2月27日付NHKニュースウェブから一部引用)。

オリンピックのたびに物議を醸す代表選考のあり方についてですが、私は、少なくとも、陸上のような個人競技においては、一発選考方式が良いと思っています。



確かに、一発選考方式だと、実績がありながらたまたま選考会のときに調子が悪くて実力を出させなかったとか、国民が出場を待ち望んでいるスター選手が出られなくなるリスクがありそのスター選手が選考に落ちると盛り上がらなくなるといったことはあると思います。



しかし、一発選考の時に実力を出せないというのもまた実力のうちだと思いますし、何よりも選考基準が明確です。

これまでは、「その業界の常識」というもやっとした雰囲気のようなもので決まったりすることがあり、それがために物議を醸すことが多かったように思いますが、東京五輪の国立競技場選定やエンブレム騒動など、現在においては選考の過程における透明性や明確性といったものを求められており、業界内での内々のクローズドな議論というのは社会的にも受け入れられなくなっているように思います。



今回、福士選手が名古屋のレースに出るか出ないかは、選手個人の判断によると思いますが、仮に、出場したとして、名古屋でダントツの良いタイムで優勝した場合に、陸連内で「五輪でメダルを取れるかどうかという点から、総合的に勘案して」「五輪にピークが来ないかもしれないので選考から外す」という選択肢(その裏には「陸連のいうことをきかない態度が不愉快」という感情論)も出てきてしまうのではないかということも思ったりしました。


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