http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151213/k10010339881000.html
19年前の平成8年9月、上智大学の4年生だった小林順子さん(当時21)が、東京・葛飾区の自宅で刃物で刺されて殺害されたうえ、自宅が放火されました。
この事件では、現場に落ちていたマッチ箱や、焼け残った布団についていた血の痕から、犯人のものとみられるA型の男のDNAが検出され、警視庁は、有力な証拠とみて捜査しています。これまでの調べで、事件の直前、雨が降っているのに傘をささず、小林さんの家の表札を見つめる犯人とみられる男が目撃され、イラストが公開されています。
さらに、この男に特徴が似た人物が、事件当日、ほかにも現場近くの路上で目撃されていたことが警視庁への取材で新たに分かりました。目撃者や警視庁によりますと、この人物は小林さんの家の近くで電柱に隠れるように立ち、丈の長いベージュのコートを着て、髪は黒く、短かったということです。
警視庁は、イラストの男と同じ人物で、事件に関わった疑いがあるとみてほかに目撃した人がいないかなど、事件前後の行動を調べています。 (本日付NHKニュースウェブから一部引用)。
平成8年(1996年)9月といえば,私は大学3年生で,人並みの就職は諦めて前年から司法試験の勉強を初めて人生どうなるのか真っ暗闇であるとともに,とはいえ,将来への希望や期待を持ちながら勉強をしていた時期でした。
この事件については未解決事件としてたびたび報道されていることに加えて,被害者がほぼ同学年の大学生だったということや,単身赴任していた父のマンションから下宿先に帰ってテレビをつけたところワイドショーでこの事件のことを取り上げていたことがなぜか脳裏に残っており,覚えています。
ほぼ同じ学年の被害者の無念を思うとともに,長い月日が経ったことを実感します。
率直に言って「怪しい男を見た」という単なる供述では弱いと思いますが,本件ではDNAという強力な証拠が遺留されているということもあり,今後の検挙には十分期待できるのではないかと思います。
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