それぞれの業界には,それぞれの暗黙のルールというものがあります。
弁護士の世界では,弁護士同士は先輩後輩問わずに「○○先生」と呼び合うことが普通です。呼び合うだけではなく,書面を出す際も「○○先生」と付けることが普通です。
ただ,後輩の弁護士については,先輩から「○○さん」付で呼ぶ,呼ばれるということもあります。この辺りは,その弁護士同士の人間関係などにもよってきます。
医師の世界でも,呼び合うときは「○○先生」というのが普通ではないかと思うのですが,書面の場合には「○○先生 御侍史」「○○ 先生 御机下」と書かれていることが普通です。
私も,正確な意味や由来,使い方はよく分りませんが,尊敬語(謙譲語)の一種で,医師の世界で使われている暗黙のルールなのでしょう。
医師から紹介状などを書いてもらう際は,たいてい,このような宛名書きがされていると思います。
日常的にはまず使わない言葉ですので,慣れていないと,びっくりしてしまいます。
私は,医師に手紙などを出す際,どのように書いたらよいのか悩むことがあります。知ったかぶりをして「御侍史」「御机下」を使ってしまったこともあります(*゚ー゚)ゞ
しかし,使い慣れていないので,なんともすわりが良くないので,今では「○○先生」としています。
寿司屋に行って,「アガリ」とか「オアイソ」と言うのは実は恥ずかしいのだと聞いたことがあります。
あれは,寿司職人同士の隠語であって,客が通ぶって使うものではなく,「お茶」「お勘定」と言えばいいのだと聞いたことがあります。
医師や弁護士と関わる際も,通を装って知ったかぶりする必要はなく,知らないことは知らない,ということで良いのではないかと思います。
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