鑑定は,専門家の知見を活用して,専門的な判断を求めることをいいます。
精神鑑定,不動産の評価についての鑑定,筆跡鑑定,DNA鑑定,医療過誤に関する医学的な鑑定・・・・など,分野によってさまざまな鑑定があります。
また,鑑定という場合には普通は裁判所が行う鑑定のことを言いますが,裁判所が関与しない鑑定(私鑑定)も含めて,鑑定という場合もあります。
専門家が科学的な知見に基づいて判断をするわけで,鑑定結果は正しいものだと思いがちです。
勿論,鑑定の種類によっては誰が行ってもあまり結果が変わらないものもあります。例えば,土地の測量については,地点さえ特定でき,その地点に当事者双方争いがなければ,どの土地家屋調査士が測量したとしても,結果は変わらないでしょう。
しかし,精神鑑定や筆跡鑑定,不動産の評価額の鑑定など,鑑定の種類によっては,前提となる事実や資料,数値などによって,結果が変わってくることがあります。
特に私鑑定の場合は,一方の当事者が鑑定の依頼人であり,自らに都合の良い資料等に基づいて鑑定を依頼することもありますので,あまり信頼がおけるものとは言い難いことも多いです。
裁判所が選任した鑑定人の判断した鑑定結果であったとしても,鑑定手法や前提に間違いがないかどうかについてはきちんと確認することが必要です。
なお,何らかの鑑定が必要な場合に,鑑定費用がネックとなって(ネックといってよいのかどうかわかりませんが),鑑定までゆかないこともかなり多いです。
例えば,遺産分割など,不動産の価格(時価)が問題となる事案で,裁判所の調停などで争っている場合,本来であれば,不動産鑑定士による正式な鑑定をしなければなりませんが,そのための費用を考えるとばかばかしいので,固定資産評価額や路線価などで当事者間で合意することにより鑑定までしないことはとても多いです。
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