どの弁護士の先輩から言われたのかはっきり覚えていないのですが,「弁護士は,あまり人から預かりものを預からない方が良い」とアドバイスされたことがあります。
弁護士が依頼人から預かったものを紛失したなどして懲戒請求されたり,実際に懲戒される事例というのがあります。
弁護士は人から預かりものを託されることが多い職業です。それは弁護士が人から信頼されているということがあるのだと思うのですが,その反面,預かりものを無くしたり保管に不備があったりすると一大事になります。
なるべく預からないようにするとはいえ,破産管財人などとして通帳や印鑑を預かったり,家族がいない本人のために保険証などを受け取ったりと預かりたくなくても預からざるを得ないこともあり,保管にしっかりと気を付けなければなりません。
銀行の貸金庫を借りている弁護士も多いのですが,銀行の貸金庫はそれほど費用はかからないものの,借りるのにいろいろと条件があったり借りたい支店に空きがなくて断られたり,いちいち手続が面倒などのデメリットもあり,なかなか悩ましいところです。
■ランキングに参加中です。