ホームページを作ろうということになり、まったく初めて作成業者さんを探すということになると、まず、メールなどで自分の描いている構想やイメージなどを伝えることになります。


 まず、顔を合わせて面談するという前段階ということですが、この段階でわざわざ時間をとって会ってみたいと思うかどうかということが一つのポイントになります。

 返信のあったメールで、当方が希望していた構想やイメージに合わせて具体的に提案をしてくれている業者さんは、当然ながら、やはり「会ってみたい」と思うことになります。

 そのためには、やはり、ある程度の文章の長さというか、分量的にも厚みのあるメールが返ってくると、「真剣に検討してくれているな」と思うことになります。


 逆に、短すぎるメールで専門用語がサラサラッと書かれているもの、メールは長くてもよくよく読んでみると、当方が提示した希望の内容にはあまり触れられていなくて、それまでの実績の羅列のみにとどまっているものについては、「本当に当方の希望を検討してくれたのか」と不安になることになります。


 そんなことは実際に会ってみないと分からないということかもしれないのですが、そもそも会ってもらわないことには始まらないという業種において、面談以前のメール段階で落選してしまうというのは致命的です。

 

 なお、「こんな大企業のホームページを手掛けました!」ということをアピールしてくる業者さんもいます。これは一長一短あって、確かに、それだけのホームページを手掛けた以上、技術力もあり、信頼できるというアピールにはなると思います。ただ、それだけでは決定的なアピールにはならず、やはり、前記したその顧客ごとの具体的な提案を行ったうえでの付加的な要素にとどめるべきでしょう。


 弁護士の場合、自ら積極的に面談してもらうために活動するということは多くはありません。ホームページを開設したとしても、それを見た顧客はそもそも面談を希望して連絡してくださるわけで、面談に結び付けるためにメールをするという場面はあまりありません。


 また、会ったことのない相手に対して、具体的な相談に応じて結論的なことを示すということは弁護士の場合には難しいのですが、それでも、上記のような点から学ぶべきことは多いと思います。


 やはり、いたずらに専門用語を使っわないこと、使うとしても分かりやすく解説すること、具体的な内容について結論を出すようなことはできないとしても相手の立場に立ってきちんと考えているという姿勢を示すことなどが、大切になってくるのではないかと思います。







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