実は一昨日この記事を書いたはずなのですが、なぜか投稿時にセーブされなかったようなのでリベンジしてみたいとおもいます。
今回の作品は、Thomas Kyd著、”The Spanish Tragedy,” 日本訳ではトマス・キッドの「スペインの悲劇」です。
Thomas Kyd’s Spanish Tragedy/Rarebooksclub.com

トマス・キッドはあまり日本では知られてないのでしょうか。ググってみると、なんか同じ名前の海賊モノシリーズばかり出てきました。ウィキペディアのページすらなかったです。
さておいて、キッドは16世紀イギリスの劇作家であり、長くの間忘れられていた存在でした。
イギリスの劇作家と言えばシェイクスピアが有名ですが、キッドはやはりシェイクスピアに深くかかわっているのです。
復讐悲劇のジャンルを極めたシェイクスピアの代表作の一つとされる「ハムレット」は実は「スペインの悲劇」から多くの要素を取り入れていたのです。
たとえば復讐を狙う幽霊が出てきたり、劇中のキャラクターが策を進めるために演劇を使ったりと、偶然ではない似方です。
あまり詳しく書くと内容が全部ばれてしまうのでこれくらいにしておきますが、この作品は「復讐悲劇」というジャンル内では結構重要性が高いとされています。
「ハムレット」はディズニーの「ライオン・キング」の元になっていたりもするので、そのような意味でキッドの「スペインの悲劇」を人気映画の原点として読んでみるのもいいですね。
僕は「シェイクスピア&リベンジ」というテーマの英文学のクラスで、復讐悲劇のルーツである古代ローマの伝統(課題図書はソフォクレスの「エディプス王」)を勉強したあとに、シェイクスピアが引用したイギリスの演劇伝統の例として「スペインの悲劇」を読みました。
芸文化、そして現代にいたるアイディアやテーマが進化していく過程を学ぶのも、なかなか面白いですね。
シェイクスピアが好きな方は、是非読んでみてください。
ではまた。
