時代で考え方は変わるけどな やさしさの勘違い | 44G 走りながら考える

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44年間の教員生活を終え、昔のこと、今のことを思うままに書いていきます。くだらない話、教育の話、まじめな話その日の気分で書いていきます

NHKの池上彰さんの番組を観ていた

アーカイブスで30年以上前の番組

全盲の夫婦が子どもを育てるというもの

 

ご両親が明るくて

自分の運命を前向きにとらえられていて

すばらしい人たちだと素直に思った

 

今、そのお子さんは

両親に感謝・尊敬の念を強くもたれている

 

そういう子に育ったのも

ご両親の育て方と環境だったのかなと思った

 

番組の最後に

きつく叱る場面があった

今ならちょっとと思うが

当時としてはまあ、ふつうかな

 

学校で強く?注意していたら

通りかかったお年寄りが学校にクレームを入れて

謝りに行ったとかいう話はどこでもある

 

年寄りがそんなことやってどうすんのと思うが

時代は変わったようだ

 

衝突を避ける

それでいいの?

 

なんていうか

魂のはだかの部分で

相対さなくては

わからないことがたくさんある

 

叱られないで

大きくなっていったら

人間の大切な部分が欠落したままなのではないか

 

都合の悪いものは見ないで

ふれないでおく

 

焼き肉を食べる

牛やぶたが殺されることを

意識することなく食べる

それでいいのか?

 

ローラ=インガルス=ワイルダーの

「大きな森の小さな家」シリーズで

家のぶたを殺している場面があった

その姿を見ているうちに

口の中に唾がでてきたという表現があった

 

アイヌもそうだ

宮沢賢治もそうだ

 

命を大切にすること

粗末にしないこと

頂きますのこころ

 

そうしたものを

昔の人は忘れていなかった

きちんと教えられてきたはず

 

今、子どもはそれをどこから学ぶのか

 

ゴキブリに大慌てして

虫もさわれないで

焼き肉を食べる

寿司を食べる

 

これって

時代が変わったからなの?

 

きちんと叱られること

命のあり方をきちんと知っていること

 

そうしたことを伝えるのが

大人でしょ

 

やさしくて

苦労もさせず

大きくなっていく子に

いいことあるのかな

やさしい子も増えたけど

冷ややかに見ているこのなんと多くなったこと

 

そんなことを

昨日のテレビから感じた