今日もよく晴れていた
銀行へ行った
引っ越しをするのでこちらの銀行を解約しなければ
その前に定期預金の解約
できた
それからいろいろ話して
「キャッシュカードお使いになってますね?」
「はい」
家に帰って
「キャッシュカードあるよね」と聞いたら
そんなの一度も使ってないと
!・・?
なんとかキャッシュカードを探し出した
ピンコード、暗証番号何番?
知らんわ
ええええ
35年以上使ってないから覚えてないと言う
これはヤバいわ
ひざを痛めているのでトレーニングかわりに歩いてもう一度銀行へ
「さっきはありがとうございました」
「いえいえ」
「ところでキャッシュカードはあるのですが、暗証番号がわからないんですよね。35年以上も前のものだし、コンピュータもなかったし、それからえーとえーとぐだぐだ」
「申し訳ございません。こちらではわかりません」
「お客様しかわからないようになっております。古いカードですのでこちらには記録が残っておりません」なんてことをおっしゃるのでした。
ま、銀行はそう言って言わないだろうなあと思ってたしね
「とりあえずこのカードを使って残金確認をなさってはいかがですか?」
「これって、2・3回間違えるとロックがかかるようになっていますよね」
「はい。その際は・・・・・・・・・・・・・・・」
要するに作りなおすってこと
あ~めんどくせ~(年寄りが使う言葉ではない)
35年以上前だよ
どんなのかわかんないに決まってる
そんな昔は自分の誕生日をよく使っていたよなあ
そう考えてATMに対する
しばし、沈思黙考の後
ぼくの誕生日を入れる
えいっ
「ちがいます。もう一度暗唱コードをお入れください」
がっくりした
あと1回でロックされるかもしれない
とりあえず落ち着こう
銀行の椅子に腰かける
あれこれ考える
「俺の誕生日じゃないってことは、学生時代の学生番号か?名古屋の電話番号か?実家の電話番号か?おやじの誕生日か?かみさんの家の電話か?奥穂高の高さか?35年以上前ってことは30代の前半だから・・・・・・・・・」
ATMの前に立つ
仕方ない
カードを入れる
押す
※ ※ ※ ※
残金○,○○○,○○○円
出たあ
やったぜ 俺!!
左後ろを見ると
銀行員の女性と目が合った
ぼくは思わずグッジョブで親指を立てた
女性も笑顔で会釈してくださった
いやあ、銀行でこんなことしてる人見たことないねえ
外へ出た
久しぶりに充実感をおぼえる
雲一つない空
セイタカアワダチソウの花が咲いてる
小学校の横を通る
6年生だろう
ハードルをたるそうに並べている
この感じはいい感じ?悪い感じ?
もう俺には関係のない世界か
今日の学び
思い切ってやれ
ものごとは偶然
ポストポストモダン?