私の勤めている放課後デイは、発達の遅れが大きいお子さんが大半で、数年前に思春期を迎えた子が多かった時期でもあり、かなり荒れていました
人を叩く、引っ掻く、噛むなどの他害行為、壁に穴を開ける、ガラスを割るなどの破壊行為、自分を叩く、噛むなどの自傷行為など。
毎日のように何かありました。
職員が未熟で、支援技術がなかったことも大きいと思います
同じ法人内の他の事業所から、あそこは怖い、危ない、大変などと言われていて、同じ支援をしている人たちがそれってひどいんじゃないかと思いつつ、実際に職員もしょっちゅう怪我をしているし、何も言えない状況が続いていました。
それが、数年経った今、とても落ち着いています。
他害も自傷も破壊も滅多になく、みんな笑顔で穏やかに楽しそうに過ごしています。
職員も一緒に過ごす時間を楽しめるようになりました
お子さんたち自身が成長をしてコントロールする力がついてきたこともありますが、職員がお子さんたちの様子をしっかり観察して、原因を予測して、話し合って、環境を整えて、対応を考えて、支援をしてきたことが大きいと思っています。
本当に周りの環境や対応は大切だと実感します
だけど、先日、見ていない人にはまだ「あの事業所は大変」という良くないイメージがあるという話を耳にしました。
そのことを聞いて、今までのことをいろいろ思い返していた日。
数年前には他害がひどかったけど、今は穏やかに過ごせているお子さんが、最近私と笑顔で仲良く遊んでくれていて、感覚遊びで両方の鼻の穴にティッシュを詰めている姿を笑って見ていたら、涙が出てきました。
こんなにかわいくておもしろくて楽しいのに、怖いとはなんだ!!と悔しくて
もっと知ってほしい。
知ってもらわなきゃ。
子どもたちの楽しさやおもしろさ、すごいところを伝えたい
支援者は、どうしても問題行動やできてないことに目が向きがちになってしまいます。
確かに、当時、会議で伝えるのは他害や物損の事故報告や課題ばかりでした
だけど、だからこそ、楽しい部分を発信することが必要だと感じました
もっと素敵な部分、楽しい部分、おもしろい部分、すごい部分など、ポジティブな面を伝えて、知ってもらいたい!
神経発達症(発達障害)の方に対して楽しいイメージを持ってほしい!
そのために、私も楽しい情報を発信して伝えていきたいなと思いました。