大学院進学について第2弾です。

今回も妊娠出産はほぼほぼ関係ないので、興味ない方はUターンでお願いします。





こちら


が今までの私の、院進学や専門医取得についてゴチャゴチャ考えてきた軌跡のまとめです。


これは移植②で妊娠する前、今年2月に書いたので、妊娠してからのことは考えてませんでした。


読み返してみると、


専門医ストレート取得のために移植②を遅らせるかどうか


について書いてたけど、結局は


育休取らずに産休だけならストレートで専門医試験受けられる


という事実が発覚したので、移植②を遅らせなくて本当に良かったなという感じです。


情報大事!




今回、M先生から新しい研究の話と大学院進学のお誘いをいただいて、

産休とってもストレートで専門医試験を受けられることが判明したので、

院進学を決意したわけですが。


願書提出の締め切りまで1ヶ月を切っていて時間がない中で、色々考えました。




⭐️研究が好き、楽しい、多分向いてる


これが一番だと思います。


2年前の大学病院での後期研修中に、T先生や大学院の先輩と共にやってた研究は最高に楽しかった。


まだ短い医者人生ですが、医者人生であれが一番楽しかったと言っても過言ではない。


研究に関することならどんなことでも面倒と感じなかったし、楽しくて仕方なかった。


きっと脳内麻薬がバンバン出てたと思う。


色々面倒を見ていただいたT先生と先輩には大感謝です。


院に行ったら、仕事の片手間ではなく、4年間がっつり研究に取り組めると考えると、本当にワクワクします。


研究の向き不向きはよく分かりませんが、多分どっちかというと向いてると思います。


研究や発表のために英語の文献を集めて読むのも全然苦じゃないし、壁にぶつかったらどうしたらいいか考えたり相談したり試行錯誤したりするのも全部楽しめる。


大学時代、2年半ほど基礎系の研究室に通ってました。


時間はかかりましたが、試行錯誤の末に新しい実験系を立ち上げ、学会で口頭発表(日本語1回、英語1回)もさせてもらえました。


↑こう書くと華々しく聞こえますが、実際やってることは地道で地味でした。


試行錯誤が長かった。


こんなにやって、時間も実験材料も無駄になってるんじゃないか


と感じることもありましたが、最終的に


あれも無駄じゃなかったんだ

必要なことだったんだ


と思えました。  


もし結果が出てなかったらどう思ったか分かりませんが。。


当時の研究は今の進路とは全く関係のないものでしたが、この経験はすごく自分の中で大きなウェイトを占めていて、本当に良い経験をさせてもらったなと思っています。


大学院行った後、もし行き詰まっても、この経験のおかげで心折れずに続けられると思います。


(今思えば、研究費も決まってるだろうに、よくただの学生に色々やりたいようにやらせてくれたなと思います。


ここがうまく行かないから、こういうのを試してみたいから、これ買って


みたいな感じで色々買って試させてもらえました。


そのおかげで試行錯誤の末に結果を出せたけど、まじで研究費とか大丈夫だったのかな、と今更ながら思ったりします。)




⭐️指導教官も先輩も皆いい人


T先生の素晴らしさについては折に触れて書いてきましたが、M先生もかなりの人格者です。


専門医取得に必要な発表と論文はM先生に面倒を見ていただきましたが、M先生も面倒見が良くて大変お世話になりました。


院行ったら頼りにしていた指導者が異動してしまい、なんて話も聞きますが、T先生は分からないけど、少なくともM先生は異動しないはずなので大丈夫でしょう。


あと、今チームにいる院の先輩方も、皆良い先輩です。


職場にやばい人がいないってすごく大事な条件だと思うんですよね。


あと、この前M先生が言ってた、


来年なら今の大学院生3年生複数人がまだ在籍しているから、研究の引き継ぎもできるし実験の手技も教えてもらいやすいし、お得だよ


というこの言葉。


めちゃくちゃ魅力を感じました。


M先生としても、今の大学院3年生達が2、3年かけて広げてきた研究を誰も引き継がないと、せっかくの研究が勿体ないと感じてるようです。


↑で書いた大学時代の研究の時、2年かけて実験系を立ち上げて、いよいよこれから面白い研究ができる、という時に卒業になってしまったので、勿体ないというのは分かります。


それに、研究の手技とか物品の位置とか作法とか習うのは指導教官ではなく、実際に実験してる先輩方からなので、先輩方がたくさん卒業する前に入学して色々習った方が絶対やりやすい。


ということで院行くなら、専門医試験もストレートで受けられるし来年すぐ行くのがいいなと思いました。




⭐️臨床(今の職場)から離れてみる


これはちょっとネガティブな理由ですが。


ブログにも以前書きましたが、今までも、外来つらいってなった時に逃げ道として院行くことを少しだけ考えたことがあります。


もちろんただの逃げ道として院行くのはあまり良くないと思いますが。


もし来年院に進学するなら、ここで外来やるのは産休までのあと3-4ヶ月と、復帰後の1-2ヶ月だけ


と考えた時に、なんかホッとした自分もいたんですよね。


あと、J先生と正直もうあまり関わりたくないので、産休育休で散々迷惑かけた後、1年また一緒に働くのはなぁ、というのもあり、院進学という選択肢はとても魅力的に思えてしまいました。


以前の記事で、


医局からの産休育休中の補充が全然少なくてJ先生が不満に思ってる様子


とちらっと書きましたが、まあそんな感じで、医局からの補充決定の連絡後、色々ありまして。


詳しいことは書きませんが、


窮地に立たされた時にその人の本性が出るよね


とだけ。


まあJ先生には外来でも手術でもとってもお世話になったし恩は感じてますが。


まあ色々、ね。


(アメ限で色々を書こうかと思いましたが、笑えるほど闇が深い呪いの文章みたいなのができたので、アメ限でも公開するのは辞めました笑

あと書くだけ書いたら気が済んだ。)


J先生のことはさておき、毎日毎日の外来について、↑みたいに感じるのはやっぱりストレスになってるのかな、と思いました。


外来が混んでも、良い人ばかりならストレスではありません。


滅多にないけど、緊急性のある疾患が見つかってバタバタするのも別にストレスではないです。


基本的に患者さんは良い人も多いですが、良い人ばかりではありません。


アメ限で書きましたが、よりによって陽性判定直後に患者さんに暴言吐かれたりとか、あとはまあ、これも色々。


人間相手にする接客業なら当たり前かもしれませんが、腹立つこと、傷付くこと、たくさんあります。


患者さんから、先生はちゃんと話聞いてくれるから良いとか褒められ?たり、


診断して治療した結果、治療が奏功して患者さんに喜んでもらえたり、


手術が上手くいって患者さんに感謝されたり、


やりがいや喜びを感じることも多々ありましたが。


たまにある「嫌なこと」のダメージは半端ないです。


(てか、『善良な人間の相手しかしたくない』ってのは接客業でストレス抱える全ての人の願望なんじゃないかと勝手に思ってます。)


今の職場であと1年以上常勤で外来やるよりも、

来年院進学して、外来は大学での半日のお勤め+バイトだけの生活にした方が、

精神衛生的にもいいかなと思いました。


これまで見てきた限り、メンタル壊して仕事が続けられなくなる医者は結構多いみたいで、


メンタルは本当に大事、絶対壊したくない


と強く思います。


(研究は研究で、行き詰まったり人間関係で詰んだりするとメンタル壊しそうですが、多分この専門チームは大丈夫でしょう)



⭐️教養を深めたい


TOEFL対策としてYouTubeでTEDを聴きまくっていた時、


世の中まだ知らないことがたくさんあるな

もっと教養を深めたいな


と思いました。


TEDって色んな分野の講義を配信してくれてるのですが、面白いものが多いです。


大学院の先輩である旦那曰く、大学院は研究メインだけど、一定以上の単位取得が必要で、医系の講義を選択して受講するそうです。


そういえば旦那が大学院1、2年の時、週1、2回講義を受けてる日があったような。


医学部進学前の教養学部時代に、もっと色々勉強して教養深めとけば良かったなと思う時もありますが、今からでも遅くない。


大学院は勉強し直す絶好のチャンス!


自分の専門や研究内容に関係なく、色々面白い医系の講義を聴けるのが楽しみです。



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という感じで、短期間ではありますが、色々なことを考えて院進学を決めました。


もちろん懸念事項も色々ありました。


長くなったので懸念事項についてはまた別に書きます。


長々とここまで読んでくださった方いたら、ありがとうございました。