粛々とピルを夜1錠飲みながらリセット待ちの日々です。


ピル飲む以外はすることがなくて、ともすると不妊治療中ということを忘れそうです。


あと10日くらいピル飲んで、それから3-5日でリセットが来るらしいので、移植周期(入れたら)が始まるまで2週間くらいでしょうか。


気楽でいいです。


息子の相手も思う存分できるし。


最近は気候もいいので、余裕がある朝はヒップシート装着+手つなぎ歩きで登園しながらお散歩しています。


大学のキャンパスの中を突っ切りながら登園しているのですが、息子はあちこち色んなものに興味を持ち、寄り道しまくります。


ちょっと前までは大人しく手を引かれて、すぐ「だっこ」とせがんでいたのに。


自我が出て体力もついて、成長を感じます。


次移植したら、移植後どれくらい安静にするか決めていませんが、少なくとも次の移植までは思う存分甘えさせてあげようと思います。



さて、今日は2021/1に下書きしたまま忘れられていた


通勤中に読んだ本まとめ③


の供養もしたいと思います。


保存されていた日付と書き出しを見る限り、


初回の移植の判定日までの間に記事を書き、

書き上げてアップする前に判定日を迎え、

微妙な結果、再判定で化学流産の判定、化学流産…

そうこうするうちに忘れてしまった


といったところでしょうか。


たくさん読んで感想書いてるけど、この中だと特に


森見登美彦さんの「恋文の技術」

小川糸さんの「食堂かたつむり」


がお勧めです。


「食堂かたつむり」は読んでて本当に泣けたなあ。


母親が死ぬ系にめっぽう弱いです。


去年か今年か忘れたけど、小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読みました。


若くして末期癌を患った主人公が島のホスピスで最期を過ごす話。


これも泣きました。


すごく泣けるんだけど、全然嫌な感じじゃなくて、泣いた後スッキリするというか穏やかな気持ちになれるというか、うまく言えないけど不思議な心地よさがあります。


これもお勧めです。





以下、下書き保存してた文そのまま載せます。


************





判定日まで暇なので、久しぶりに通勤中に読んだ本のまとめの続きを書いてました。





で2020年の間に読んだ本をまとめたつもりでいましたが、忘れてる本がありそうだなと思ったら、やはり抜けがあったので追記です。


(好き勝手に書いてます。個人の感想です。
時々ネタバレ注意)



⭐️ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん
椹野道流 著


リストラにあったサラリーマンがご飯を一緒に食べる友達がほしいと神社にお願いしたら、そこの猫が人間の姿になって願いを叶えてくれました、という話。

読んだのがだいぶ前で正直あまり印象に残ってないけど、ハートウォーミングな話だった気が。



⭐️恋文の技術
森見登美彦 著

こんな面白い小説、なんで忘れてたんだろ。

大好きな森見登美彦の小説。

how to本みたいなタイトルだけどれっきとした小説です。

辺鄙な場所の研究所に飛ばされた主人公が、さびしくて色んな人に手紙を出す。

手紙集だけど、手紙を読んでるだけで物語が進んでいく。

天才。

めちゃくちゃ面白い。

先輩との研究データ隠し合戦はとても笑った。

主人公が筆者の森見登美彦とも文通してるのが面白い。

「夜は短し歩けよ乙女」とか、森見登美彦の他の著作のことが出てくるのが森見登美彦ファンには堪らん。

お勧めです。



⭐️HELLO WORLD
野﨑まど 著

一昨年くらいのアニメ映画のノベライズ版。

旦那が1人で見に行って、ノベライズ版を買ってきてたのを貸してくれた。

旦那曰く、

「君の名は」と「君の膵臓を食べたい」を足して2で割ったような感じ

とのこと。

分かる。

SF要素が満載で、どんでん返しが何回かあって面白かった。

けど、文体がなんか厨二病くさいし読んでてなんか居心地悪い。

失礼ながら、拗らせ気味の中学生とか高校生に受けそう、と思った。

旦那に言ったら、これはそういう話だから、と言われた。


⭐️HELLO WORLD if 勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする
伊瀬ネキセ 著


↑のスピンオフ。

これも旦那が貸してくれた。

本編で、大して重要な役割じゃないのにやけに出てくるな、と思った子がこのスピンオフの主人公だった。

正直、本編よりこっちのスピンオフの方が読みやすいし共感できた。






↓以下、2021年に入ってから読んだ本


⭐️食堂かたつむり
小川糸 著

実家にあったのを借りて読んだ。

ある日突然、恋人が全財産を持って消えてしまい、失意の中故郷に戻った主人公が、夢だったレストランを開く話。
お客さんは1日1組限定で、それぞれの事情に合わせて地元の食材を使った料理を振る舞う。

とても静かで温かい話。

出てくる料理もとても美味しそう。

終盤、長年折り合いが悪かったオカンの死のエピソードは涙なしで読めない。

特に、オカンの死後にオカンの本心が書かれてた手紙を見つけるところは、通勤電車の中で思わず泣いてしまった。

コロナ禍でマスクしてて本当良かった。

あと皆スマホ見てるから泣いててもあまり気付かれないし。

今もこれ書きながら思い出し泣きしてる。

この作品をきっかけに、小川糸さんの他の作品も読みたくなった。





⭐️珈琲店タレーランの事件簿シリーズ
岡崎琢磨 著

前から読んでたミステリーシリーズの最新刊2冊読みました。

京都の珈琲店が舞台です。

5巻は主人公の初恋の人が出てきます。

源氏物語も絡んできて、なかなか面白かった。

6巻は、マスターの亡くなった奥さんの秘密がメインです。

これも読み応えがあって楽しめた。

なんとなく、「ビブリア古書堂の事件手帖」の主人公の祖母の秘密の恋のエピソードを思い出した。



⭐️スープ屋しずくの謎解き朝ごはん
子ども食堂と家族のおみそ汁
友井羊 著


大好きなシリーズの新刊。

ストーリーやミステリー要素ももちろん面白いし、食材の知識やスープのレシピも勉強になる。

こういうお店が近くにあったらなー。

1月に最新刊が出たようなので買いに行かねば。

気負わずに読めて、思わぬ展開にびっくりしたりほっこりしたり。

このシリーズ、おすすめです。


⭐️ブロードキャスト
湊かなえ 著


イヤミスで有名な湊かなえさんの、なんとミステリー以外の作品!

事故で陸上部の夢を諦めた高校生の主人公が、放送部に誘われて入部し、ラジオドラマ作りに引き込まれる。

湊かなえさんと言えばイヤミス、と思ってましたが、これもかなり面白かったです。

なんか主人公の高校生男子の学校生活や心情がリアルに描かれてて臨場感がすごい。

リバース、Nのために、白ゆき姫殺人事件、告白など次から次にイヤミス作品を発表されてて、映像化されたのも毎回面白いし、イヤミス以外のこれも面白いし、本当に才能ある人は何でも書けるんだな、と思いました。



⭐️ツバキ文具店
小川糸 著

↑の食堂かたつむりで小川糸さんの他の作品を読みたくなり、こちらも読みました。

鎌倉で祖母から継いだ文具店を営みつつ、代筆屋としての仕事も継いだ主人公の物語。

登場人物がみんな魅力的。

代筆屋の依頼も色々なのが舞い込んできて、その度に色々な字体の手紙が載っていて、読んでて楽しい。

先代である祖母とは仲直りできないまま死別し、それがずっと主人公の心の中で引っかかっているのですが、それを受け入れて前を向いて生きようとするラストがとても良かった。

お勧めです。

あと、コロナで全然出歩いてないから、読んでて無性に鎌倉に行きたくなった。

紫陽花の季節は明月院に行くのがここ数年の慣習になってたけど、去年は行けなかったし今年も無理だろうなー。



************

以上。