昔、暮らしの手帖にお話の挿絵として掲載されていたので、ご存知の方も多いと思います。
母が暮らしの手帖を定期購読していて、幼い時に見た綺麗な影絵に惹きつけられたのを覚えています。
人の心を鷲掴みするような、藤城清治さんの実物の作品を見たくて、奈良県立美術館に行ってきました。
その日は、サイン会があった日で美術館の前には沢山の人が並んでいました。
残念ながらサインは貰えなかったのですが、今年88歳になられる藤城清治さんを遠目で見る事ができました。
なんていうか、その静かな佇まいと雰囲気がなんだか神々しくって、周りに清浄な空気が漂っているというような~そんな感じでした。
現在も精力的に創作活動をなさっていて、影絵の制作過程のDVDを見てもどんな風に作っているのか?よく解らなかったです。
藤城清治さん独自の技法。カラー影絵とご自分で仰っています。
作業中のアトリエに自由に出入りする猫達が微笑ましかったです。
作業台の上に猫用の籠が置いてあって、ちゃんとそこにすっぽり入って創作を見守っているの

沢山の影絵が展示してあって、宮沢賢治・アンデルセンの童話の挿絵や装丁がピッタリで美しかったです。
88歳の今も藤城清治さんの心の中は、ファンタジーとメルヘンで溢れていて、それを実際に影絵として表現出来る技術も才能も、羨ましく思うと共に尊敬しました。
僕は好きでこういうことをやっているのであって、何かに到達したいわけではないんですね。
生きていることを楽しみながら、生きる喜びを感じながら日々創作している。
と、藤城先生は仰っています。それから~
今ここに生きていること自体がある意味、目的でもあり、その中でいろいろなものを見たり聞いたりしながら、自分が描きたいものを身体全体を使って表現して、みんなにみてもらえるのはすごく楽しいとも仰っています。
創作活動をしている人にとっては、何かに到達したくて創作していてのだと思うのですが・・・
少なくとも私にとってはそうです。でも藤城先生のような超一流になるとその境地が違ってくるのですね。
社会に認められ必要とされ、創作活動だけに没頭できる境遇。
才能と生まれながらの運も必要なのだなと思いました。
今年米寿を迎えられる藤城清治さん,6月以降も展示会のスケジュールがびっしりで、そのバイタリティーに驚かされました。
