…って、私が何かにつけ思い出すのは大抵食べ物の話なんですが(・・;ゞ
私は冬になると「チョコレートが食べられる」とついつい考えてしまいます。
別にバレンタインを意識してるわけじゃないんです。
だって昔は、夏の間はチョコレートが食べられなかったんですもの…
こんな話をすると、若い人なんかは「?」と思うのかな?
或いは都会で育った人も「なんで?」と思うのかもしれません。
今でこそチョコレートなんて一年中食べられますからね!
でも、20年前の離島ではなかなかそうもいかなかったみたいです…
記憶の奥底になんでだかずっと沈んでいる、大人の人の言葉…
「チョコは夏には食べられないんだよ」
小さい頃の私たち兄弟は、時々母からもらうお小遣いを握りしめて、丘の上のアパートから坂を降りた小商店へとっととっととお菓子を買いに行くのが何より楽しみでした。
今では考えられないくらい即決屋だった私と、相変わらずのんびり屋さんだった幼い妹が好きだったお菓子のひとつがチロルチョコ。
当時は今のものより一回り小さくて値段は10円。種類もそのお店に入ってくるのは三種類か四種類位でした。
それでも私たちには十分楽しみで、いつもいくつかを透明なビニル袋にいれて貰ってその口をぎゅっと握りしめながら、二人或いは兄と三人、手を繋いで帰っていました。
異変に気づいたのは何歳の頃だったでしょうか、夏が来て、母が買ってくれていたチューペットにも飽きたころ、やっぱり100円玉を握りしめてお店へ行きました。
でも、チロルチョコを探してもありません。
他の(私たちにとっては)少し高いチョコレートの姿も見当たらないことに気がつきました。
お店のお兄さんに尋ねます。「チョコがないんですけど!」
お兄さんは少し困ったように答えます。「夏は、チョコは売ってないんだよ」
多分、当時も今も変わらず小さなフェリーで行き来するその島には、色んな物資もそんな船で来ていたんだと思います。
母がクリスマスのプレゼントを悪天候のせいで買いにいけなかったように、その島と本土とはほんの少しの悪条件で途切れてしまいそうなかぼそい線で繋がっていました。
その悪条件のひとつが「夏の暑さ」だったわけです。
フェリーで島へ運んでくる間に、チョコレートなんて簡単に溶けてしまいます。クーラーをかけなければならないものは他にもたくさんありました。真っ先に削られてしまったに違いありません。
そんなことがあって、私の頭は完全に
「夏にチョコレートは食べられない」
とインプットしてしまいました。
いつ頃からチョコレートが一年中そばにある生活に慣れたのかは忘れてしまいましたが、やっぱり今でも夏にはあまりチョコレートに手は伸びません。
まあ、夏に食べるにはちょっとコッテリしすぎていますしね!
ちなみに、年端もいかない頃の記憶を確認もせず書いているので所々間違いがあるかもしれません。ご愛敬(笑)