芸に助けられなかった身。 | 目玉焼きはしお派です。

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小学校6年間ピアノを習ってました。

習ってたって言えないな。

ある理由から全く練習していなかったから。

ある理由っていうのは。

「ピアノがある部屋が暗くておばけが出ると思っていた。」から。

小さい頃からビビりでその部屋に入るのがすっっっごい怖くて。

壁側にピアノがあるので暗闇に背中を向ける事になり、背中の暗闇から何かが襲ってきたらどうしようと考えるだけで怖かった。

時々、弾きながら気配感じてクルッと振り返ってみたりした。

一応小学校行ってたから、おばけが怖いからとか通じないだろうな(本当に思ってたけど)と親に言えず、ピアノ嫌いなふりしてました。

でも、夏休みに親戚の家に行って明るい部屋にあるピアノはガンガン練習したくなり、親戚の子と連弾したりする。

もちろん親は思うわけですよ。

なぜ家にあるピアノは弾かないんだと。

でも、子供ながらかっこ悪くて言えない。

で、なんだかんだでピアノがだんだん嫌いになってきちゃった。

なんとかしてやめさせてくれい!と粘りましたが、親はなかなかやめさせてくれなかった。

また、飽きたのかと思ってたみたい。

それが、中学に上がる頃、家の都合でピアノを手放さなければならなくなって、あっさりやめさせてもらえた。

あの6年間私にとってなんだったんだろうね。


今、テレビでピアニストじゃないアイドルとかタレントのピアノ芸合戦(?)やってるけど、この人の家のピアノは明るい部屋にあったんだろうなあとか思ったりして。

しかし芸は身を助けるとはいうけれども、見たことのない人ばかりで、ピアノが弾けるだけで出てないかい?君の本業はなんだい?という気がするのは、私だけだろうか。


って、いったい何様だ。と我にかえりながら思うのだが、これも結局、弾けなかったひがみでしかない。。。のかもね。