米国生殖医療学会でよく話題になる敗血病。
ドクターとの定期ミーティングでも敗血病のデータはたまに紹介され
注目されることが多いです。
卵子提供プログラムには、生殖医療学会のガイドラインがあります。
米国生殖医療学会に所属していなければ、学会のガイドラインに沿う必要はありませんが
私たちは、学会に加盟しています。
学会は患者さまの安全を守り、治療の質を上げるためにあります。
学会のガイドラインに沿っていなければ、学会から除名です。
見て見ぬふりをする学会や、特に抜き打ち検査はしない学会なら関係ありませんが
米国生殖医療学会は、米国内の施設なら抜き打ち検査をします。
そして、アメリカを拠点にする私たちにも抜き打ち検査は来ます。
実際、LA Babyにも抜き打ち検査は来たことがあります。
そのため、学会のガイドラインや情報は常に勉強しておかなければなりません。
その米国生殖医療学会で、よく名前が出て来る敗血症(Sepsis)。
敗血症とは、体のどこかで細菌が繁殖し、
そこから血液を介して、細胞が全身に感染した状態です。
ショックや臓器障害により死に至る場合もあります。
未熟児や高齢者、手術後など、体力がなく、不調な臓器がある時になりやすいです。
日本での敗血症患者数は年間30万人以上いると考えられますが
正確な数字はわかりません。
患者数や死亡数も増加傾向です。
最近では俳優でタレントの渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが2022年11月28日、敗血症のため死去されました。
NHKの大河ドラマ「秀吉」や「利家とまつ」などを手がけた脚本家の竹山洋さんも2023年4月12日に敗血症ショックで亡くなりました。
マドンナも敗血症ショックになったニュースでも話題になりました。
抗生剤がなかった時代は、妊娠・出産後に敗血症を起こして、命を落とす患者さまは多くいました。
現在では、医療技術が発展し、妊娠中や出産後に敗血症を起こす患者さまはあまりいません。
ただ、ここ数年、世界的にも先進国で、妊娠中や出産後に敗血症での死亡例が増加しています。
患者さまの診察内容や対応内容を見直し、注意するように学会からも警告がきています。
そこで、米国生殖医療学会にも登録する私たちのところにも警告が来るのです。
卵子提供プログラムでも、卵子ドナーは敗血症の疑いがあった場合、ドナーにはなれません。
これは、米国生殖医療学会だけでなく、FDAからも警告が来ています。
赤ちゃんが感染した場合、死亡率も上昇します。
不妊治療は、母子共に健康な状態で出産するのがゴールです。
そのためにも、米国生殖医療学会のガイドラインやFDAの規定は強化され、それ以上に私たちもサポートする必要があります。
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