「卵子提供を希望するのは、自分のエゴでしょうか？」
卵子提供プログラムの相談で、よく聞かれる言葉です。
エゴとは、エゴイズムのことで利己主義者のことを指します。
つまり自分のことだけを考える人の事です。
「エゴイスト」なんて、言葉もあります。
1978年に最初の体外受精児が誕生した時にも、
同じような論争がありました。
人工的に子供をつくる、不妊治療はエゴか、体外受精はエゴか。
今となっては、不妊治療をエゴと考える人は少なくなりましたが、
卵子提供はどうなのか悩まれる方もいます。
結論から書きますと、
卵子提供はエゴではありません。
愛する人との子供を持ちたい気持ちはエゴなのか。
家族を持ちたいという気持ちはエゴなのか。
この気持ちはエゴではありません。
例え、自分のことだけを考える気持ちだったとしても
人間の持つ本能であり、自然な気持ちです。
卵子提供で家族を持ちたいという気持ちは
エゴではありません。
自然な気持ちです。
エゴという言葉は、良い意味で使われないことが多く、
言葉によって、悪いイメージを助長させます。
ただし、根本的な気持ちを考えると、
卵子提供を希望するのは、非常に自然な気持ちです。
自分中心の考えだけど、他人に迷惑をかけるのがエゴ
自分中心の考えだけど、他人に迷惑をかけないのはエゴではない。
こうして考えるのが正しいと思います。
「結婚したいという気持ちはエゴなのか」
結婚制度は、一生一緒にいるカップルにとっては、とても良い制度です。
一生一緒にいないカップルにとっては、不都合な制度です。
ただ、大好きな人と一生一緒にいたい気持ちは自然な気持ちです。
他人にも迷惑をかけません。
よって、結婚したいと思う気持ちはエゴとは思いません。
エゴなのか、エゴではないのか、それは考え方や価値観の違いがあり、
考えても答えは出にくいです。
卵子ドナーを希望しない人に、卵子を提供してもらったら、それはエゴです。
相手の意向を無視した行動ですので、エゴと言えますが、
アメリカでの卵子提供は違います。
卵子ドナーの意向を無視しないよう、規定がつくられています。
卵子提供プログラムを希望する気持ちは、患者さまのエゴではありません。
愛する人と一緒にいたい。
愛する人と結婚がしたい。
愛する人と家族がもちたい。
とても自然な気持ちです。
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