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フランスで長い間、議論になっていた植物状態の男性(バンサン・ランベール)から、

生命維持装置が取り外され9日目(7月11日)に死亡しました。

フランスで「生」と「死」の境目に関する問題が大きく議論され、

卵子提供プログラムという形で生命にかかわっている私たちにとっても大きなニュースでした。





ランベールさんは、2008年に交通事故によって植物状態となりました。

脳は大きくわけて3つのパーツに分かれます。

大脳と小脳と幹脳です。

大脳と小脳と幹脳の3つの機能が停止すれば、全脳死と判断されます。






脳幹の機能だけが停止すれば、脳幹死です。

脳幹には生命を維持する機能が集中していますので、

脳幹の機能が停止すれば、脳全体の機能がいずれ停止します。






そして、今回、ランベールさんがなったのは、

大脳の部分だけ機能が停止している大脳死です。

いわゆる、植物状態です。







植物状態は、非常に難しい状態です。

脳幹は正常に機能しているため、

心臓や呼吸、体温、睡眠サイクルは機能しています。

眼はあけていて起きているようにも見えます。

ただ、大脳が機能していないため、考えることが出来ません。




自力に移動したり、自力で食べたりすることは出来ません。

殆ど、意思疎通が出来ません。

ただ、起きているように見えるのが難しい点です。

不可能に近いですが、20年後に意識を回復した例もあるため、

生命維持装置はなかなか外せません。





生命維持装置で生かされている間は、

妊娠中に子宮内で母親によって生かされている赤ちゃんに近い状態です。

大きな違いは、妊娠期間は限られているが、生命維持装置は半永久的に続けることが可能です。

生命維持装置を続けることによって、お金もかかります。





ランベールさんは、生前、「人工的に生かされるのは嫌」

とはっきりと意思表示をしていたようですので、

ランベールさんの妻は延命治療を望んでいませんでした。





ただ、意思表示をしていた証拠はどこにもありません。

ランベールさんの両親は、生命維持装置を取り外すのに反対していました。

生命維持装置を使用してでも、自然な死を迎えるまで待つべきだと訴えていました。





この議論は、家族間だけでなく、フランス中で大きな議論となりました。

そして、ついに約10年の法廷闘争の結果、生命維持装置停止を認める判決が出て、

7月2日に装置が取り外されました。

そして、7月11日に死去しました。





不妊治療の現場でも、生と死の問題は常に考えます。

いえ、考えるようにしています。

私は、万が一の時は、延命治療は望まず、出来る限りの臓器提供を希望する旨を書面で残しています。

それが、万が一の時に、私ができる最後のことだという考えです。


 

7月10日(水)~7月22日(月)の平日に限り、

卵子提供個別面談の出張サービスを開催します。

日本全国、夕方以降でも予約可能ですので、

ご希望の場合は、こちらからご連絡ください。




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