「不育症の検査結果で、子宮奇形と診断されたので代理出産を希望します」
このようなお問い合わせは、頻繁にあります。
お問い合わせをいただき、スクリーニングや検査を繰り返すと不妊症の原因は子宮ではなく、卵子や精子などの他の部分に問題があると判明することが大半です。
子宮奇形は女性の4%程度に見られます。
決して、珍しい症状ではありません。
子宮は、初期の胎児期にミュラー管という2本の管が癒合して出来ます。
ただ、癒合がうまくいかないと子宮奇形になると考えられています。
子宮奇形の中には、重複子宮や中隔子宮、弓状子宮、単角子宮など、さまざまな形があります。
ただ、子宮奇形の中で最も多いのが双角子宮です。
双角子宮とは、子宮はひとつだが、内宮や子宮口がふたつ存在し、子宮がハート形になり内腔がくびれているのが特徴です。
双角子宮は、症状がない方が多く、検査をしてはじめて発見される方が大半です。
ただ、不正出血が頻繁にあったり、流産を繰り返したり、生理痛が大きかったり、性交渉痛、腹部の違和感等でも子宮奇形の症状がでる方もいます。
双角子宮は、自然治癒されることはなく、手術でしか治療することが出来ません。
昔の研究発表やレポートでは、双角子宮が不妊の原因とされていた論文発表は多々みかけました。
ただ、最新の論文では、双角子宮が不妊の原因とは特定できないとされています。
あらゆる論文を参考にしても、流産を繰り返す女性が子宮奇形と診断されたケースは、1.8%~37.6%と幅が大きく、子宮奇形が原因と特定する事が難しいです。
実際、LA Babyで卵子提供プログラムを希望される患者さまにも双角子宮は珍しくなく、多くの方は特に妊娠に影響でていません。
ただし、双角子宮でも、明らかに妊娠に影響する状況の患者さまはいます。
その場合、代理出産ではなく、手術が必要です。
双角子宮の症状によっても、手術が必要です。
双角子宮で妊娠した場合も、通常よりも病院での検査やモニターは増えます。
状況によっては、逆子(breech position)にもなる可能性も高く、注意が必要です。
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