不妊治療のゴールは母子共に健康な赤ちゃんを出産することです。
妊娠前の環境作りは必要ですし、
妊娠後の環境作りも必要です。
流産せずに母子共に健康な赤ちゃんを出産することが大切です。
不妊治療の場合、事前に妊娠や出産を予測できます。
事前に母体の環境作りができるメリットがあります。
私たちは、妊娠しやすく、流産しにくい環境を作るために
卵子提供プログラムでのお薬を開始する段階から栄養補給剤（サプリメント）をお渡ししています。
しっかりと妊娠に適している母体をつくるためです。
私たちがお渡しするサプリメントの中には、
葉酸や鉄分などのビタミンが含まれていますが、
ビタミンB12というビタミンも含まれています。
ビタミンB12とは葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けているビタミンです。
妊婦さんがビタミンB12を不足すると
赤ちゃんもビタミンB12が不足する可能性があります。
赤ちゃんがビタミンB12を不足すると、
発育障害や運動障害のお子様を出産する可能性があるので、
妊娠前からビタミンB12もしっかりと摂取するよう患者さまには伝えています。
妊娠中、葉酸が必要なのは、知っている方も多くいます。
患者さまの中でも独自にビタミン剤を摂取している方もいます。
日本の厚生労働省では
「食事からの摂取に加えて、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、葉酸サプリメントを1日0.4mg（400μg）摂取が望まれる」
としています。
ただし、葉酸を多量に取ると貧血症状が改善され、
ビタミンB12欠乏症の診断に影響がでて、
ビタミンB12が足りない事に気づきにくくなります。
通常、日本やアメリカでは、
一般的な食生活をしている限り、
ビタミンB12が不足することは珍しいと言われています。
近年、ベジタリアンやビーガンが話題になっています。
ベジタリアンやビーガンの方々は、ビタミンB12が不足する可能性が高くなります。
妊娠中は、つわり等で、食事も偏りがちです。
日本からの患者さまのお話を聞くと、
非常に偏った私生活をされている方も多いです。
意識していなくても、偏った生活をされている方もいます。
妊婦さんは、通常よりも多めにビタミンB12を摂取することを求められています。
そのためにも、私たちでご用意するサプリメントの中には、しっかりとビタミンB12を含めています。
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