前回投稿した「異文化理解の大切さ」と似ている内容なのですが、外国の方に対して「なんで、できないのかな?」と感じた経験がある人もいると思います。
私も最初の頃は、「言ったのに、なんで、できないのかな?」と思った事がありました。
しかしそれは、「できない」のではなく「必要性・重要性がきちんと伝わっていない」だけだったのかもしれない、と感じるようになりました。
そこで今回は、実体験を踏まえ「きちんと伝える大切さ」について書きます。
【こんな人に読んでもらいたい】
・異文化に興味がある人
・日本語教師の人
・外国人雇用に関わっている人
日本の会社のルール
日本社会全体として、ルールを守る意識が高い傾向がありますよね。
就業規則など、決まっているルールも多かったりするのに、それにプラスして「暗黙の了解や謎の慣習(笑)」などある場合もありますよね。
日本人でも難しいと感じたり、面倒くさいと感じることもあると思います。
なので、外国の方からしたら、理解できない事があるのは、きっと皆さんも想像つくと思います。
それでも、その会社にいる限り、守らなくてもいけない事も出てくるはずです。
以前、外国籍社員に日本語を教えている日本語教師の方がこんな事を言っていました。
何度も同じことを言って、注意しているのに、一向に守ってくれない。直らない。どうしたらいいのでしょうか。
私が勤めていた会社では、下記の様な事がありました。
・タイムカードを切りたくない(ピッと機械にする行為が嫌だ)
・遅刻は自分のせいじゃないから仕方ない(電車が遅れてた)
・ミスを報告しない(どうにか大丈夫だったから)
・急なお願いをしてくる(明日までに○○の書類が必要など)などなど
私が人事部で外国人雇用に携わり始めた際は、毎日何かが起きてるような感じで、本当に大変で、常にイライラしていた記憶があります。
しかし、そのうち、だんだんと対応方法がつかめてきて、何でしないのか・できないのかちょっとだけ理解できるようになった気がしました。
伝わっていない
「外国の方ができない・しない」のではなくて、それをしないといけない・しないとどうなるのかが伝わっていない可能性があると気づくようになりました。
以前、インドネシア人の日本語教師の方と話した際に教えてもらったのが、とても印象的でした。下記の様な事を言っていました。
外国の人が、日本の企業でルールを守らないと言われたりしているが、そのルールを守る必要性・重要性が伝わってないのではないかと思います。
守るよう注意するだけでなく、それを守らないとどうなるのかも伝えてみると、いいかもしれません。
また、一方的に注意するだけでなく、どうしてしないのか理由を聞いてみるのもいいと思います。
タイムカードの例でいけば、勤怠管理は重要で、タイムカードをピッとする事が当たり前だと思っていました。(きっと日本人の方皆さん同じなのではないでしょうか)
しかし、中には「忘れちゃった」「勤務開始時間が迫っていたから、しなかった」「タイムカードを忘れた」などの理由で、打刻をしない人もいました。
そうなると、何時に来たのか責任者に確認をしたり、防犯カメラを見たりしなければならず、地味に時間がかかったり、曖昧になってしまったりしていました。
時給で働いている人の場合は、給与に関わってくるので、できるだけ正確な情報を確認する必要がありました。
何度も、「次から気を付けてね」と言っていましたが、する必要性・重要性がきちんと伝わっておらず、同じことが何度も起きていました。
私はこう言ってみました
私は、余計な自分の業務が増えるのが嫌で(自分の都合です笑)、みんなにきちんと守ってもらいたいと思い、打刻の必要性を伝えました。
当時の私の伝え方は決して良かったとは言えませんが、下記の様な事を話しました。
-
正確な時間が分からないと給与が減っちゃうかもよ!
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私の業務が増えちゃって大変だから、協力してね!
当時はまだ20代で、アルバイトの子とも年が近かったので、割とラフな感じで話し、みんな「OK!次からちゃんとするね!」と言ってくれました。
もちろん、その後も、忘れる人はいましたが、何よりも、忘れた際に私に「忘れちゃったごめん」と言ってくれるようになったのが、嬉しかったです。
それまでは、忘れてもそのまま放置してたり、誰にも報告しなかった人もいたので、報告してくれるようになったという事が良かったかなと思います。
決めつけない
何をやっても改善されないという状況もあるはずです。本当に悩んでいる人もいる事かと思います。
こんなきれい事を言うなと言われるかもしれません。
しかし、最初から「できない」と決めつけないように心がけたり、ステレオタイプを払しょくする努力をしたりする事はできるかと思います。
日本語教師をしていると、様々な国の人に出会う機会がありますが、やはりその国のイメージで学習者さんに接触してしまう事もあるかもしれません。
私自身も、できるだけその様なイメージやステレオタイプを排除して、学習者さんと接せるように心がけています。
この記事が、少しでも参考になれば幸いです。
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