静岡県牧之原市の認定こども園で送迎バスに置き去りにされた女の子が死亡したという、とても残念な事件が起こりました。
きっと誰かが助けに来てくれると思って、熱射病の苦しさの中、待っていたのでしょうか。
わが子を置き去りにされ、亡くしてしまった保護者の方の気持ちは計り知れません。
気づいたのは14時頃だそうで、お昼ご飯(給食)の時間も過ぎ、降園時間になるところでしょう。
バスの運転手、バス担当の保育者、クラス担任と、今回の事件を防ぐことはできたと思います。
2021年7月、福岡県中間市の保育園に通っていた5歳の男の子が、同じく送迎バスに9時間にわたり取り残され、熱中症で死亡したという事件に学ぶことがあったはずなのに。
【A幼稚園のケース】
ある幼稚園では、朝の会で、なまえカードをめくりながら出席を取り、子供同士もお友だちのなまえや文字を学ぶ機会になっています。
ここで、いない子がいたら気づきます。
保護者から休みの連絡が入っているか、事務室に確認するでしょう。
“おとうばんさん”が、事務室に人数の報告をしに行きます。
保育園の場合は給食がありますので、給食室に報告しに行くでしょう。
あってはいけないことですが万が一、バスに取り残されたとしたら、朝の時点で、いないことに気づくことができます。
【B保育園のケース】
冬の季節に、東北のある保育園に訪問したときのことです。
知育指導を終え、11時過ぎに園を出ました。
外遊びをしていた子どもたちも教室に戻り、給食の時間です。
駐車場に向かって歩きながら、ふと園庭を見ると、
積もった雪で山になっている遊具に、よじ登っている男の子がいました。
先生も他の子どもたちもいなくて、その子一人だけです。
びっくりして声を掛けました。
驚かせて落ちるといけないので、静かに「どうしたの?」と。
その日はお天気がよく、雪が溶けて、積もった雪と遊具の間に溝(隙間)ができていました。
その溝に、片方の長靴が落ちてしまい、何とかして取ろうと手を伸ばしていたのです。
ぞっとしました。
この溝は1m近くの深さがありました。
大人の私でも、落ちた長靴を取るのが大変でしたから、
もし子どもが落ちたら、姿が見えなくなるし、自分で這い上がることも難しい、助けてという声も聞こえないでしょう。
最悪の場合、凍死してしまうかもしれません。
すでに、長靴を履いていない足の靴下はびしょびしょに濡れ、スキーウェアを着ていましたがお尻も冷たかったです。
男の子を抱いて、園に入りました。
園長や担任の先生は驚いて「申し訳ありません、ありがとうございます。」とおっしゃいました。
毎月通っている園ですので、伺っているときは、私も園の職員の気持ちで子どもたちを大切に思っています。
あのとき、何だか気になって園庭に目をやってよかったと思い、
その後も、色々な園や企業に伺うとき、周りをよく観察するようにしています。
夏の熱中症以外にも、雪や道路事業などそれぞれの園の環境により、危険ことがあります。
ある評論家が、園の先生は忙しいから…という言葉を使っていらっしゃいましたが、
子どもの命を守ること以上に優先する業務はないのです。
ヒヤリハットから学ぶことはあります。
ルーティンになってしまい、緊張感に欠けることはないでしょうか。
今回のことを重く受け止め、園の体制や、自分自身の行動に、常に気をつけましょう。
【ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)】
1件の重大な事故の裏には、29件の軽微な事故があり、300件のケガに至らない事故があるというものです。
Eggコミュニケーション ホームページはこちら
画像;PhotoAC

