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銘木屋のひとりごと

京都の老舗銘木店の経営者という観点から、日々の生活を通じた京都の老舗が守り伝えてきた衣食住にまつわる伝統的な暮らしの文化を少しでも世間にご紹介していきたいという願いで拙いブログをはじめました。

春本番の陽気で暖かくなってまいりました。

桜の花も例年よりも早く満開を迎え、

既に樹によって葉桜になってているものもちらほら見うけます。

 

私にとって桜の開花の時期はうきうきするというよりは

むしろ憂鬱になってしまいます。

私は子供時代からの花粉症で、もう長いつきあいになります。

アレルギー検査によると桧の花粉に反応するらしく、

咳、くしゃみ、鼻水、目の痒みに加え、

今年から皮膚に発疹が出てきて、皮膚科でお薬をもらって

錠剤を飲み、軟膏を痒いところに毎日2~3回塗っています。

 

植物の新芽が芽吹き、土の中ではミミズや虫達が蠢き出す頃、

きっと人間の体内でもいろいろな新しい細胞達が蠢いてるのでしょう。

 

さて、先日、東京の伝統建築に携わっておられる東京たくみ会の皆様が見学に来られました。

数寄屋建築に使用する丸太や雑木など銘木を見ていただき、

八帖の茶室兼モデルルームでひととき歓談していただきました。

皆さん、その道を極めておられる方々ばかりで、興味津々に建物の隅々までご覧になっておられました。

 

そのときの床の間の設えです。

 

立礼席

 

八帖の広間の掛け物は表千家・即中齋宗匠の横物で

「柳は緑、花は紅」、

お花は椿とヤマナシの枝を20年前にベルギーのブリュッセルで買った

中国製のアンティークの花入れに生けてみました。

 

 

毎日、寒い日が続きます。

インフルエンザの流行も峠を越えたとのことで

春の到来が待ち遠しい今日この頃です。

大変ご無沙汰のブログ更新です。

 

私どもの社屋兼住居に八帖の茶室モデルルームがありますが、

予てより茶室に入る玄関の踏越し石に不満を持っておりました。

 

この広間の茶室が完成したのが、今から丁度25年前で、

当時、以前からあった離れをリフォームして出来たので、

踏越し石は、何の拘りもなく、あるものを使おうと、

以前から母屋の通り庭に使用していた厚みの薄い踏越し石を

むりやり三和土(たたき)で側面を塗り固めて、

厚みを厚く見せて使用していました。

 

ところが、最近その石を見るにつけ、みっともなさを痛感するようになり、もっと厚みのある石に交換できたら・・・・と考えておりました。

 

そこで、知り合いの造園屋さんに相談したところ、

とてもお手頃な値段で弊社の踏越し石にぴったりのサイズの

丹波鞍馬石(丹鞍)を見つけてきてくださって、

即決で据え付けていただくことにしました。

 

before

 

after

 

造園屋さんの踏越し石の取り換え工事の様子です。

 

古い踏越し石を削岩機で取り除く

 

丹波鞍馬石を据え付ける

 

石と三和土(たたき)の隙間を三和土で埋める

 

この度、私の予てからの踏越し石への想いが実現して感無量です。

玄関前の踏越し石は言わば建物へのアプローチでありますが、

建物内部への想像をかきたてる重要な役割を果たしているのです。

丹波鞍馬石の踏越し石、見るにつけ、ええもんです。

今年の冬は南米沖の海水温が低くなるラニーニャ現象の影響で

偏西風が蛇行しているらしく、北極からの冷たい寒気がまともに

日本を覆っているということで、今年の寒さは特に厳しいそうです。

自然の微かな変動も人間にとっては命に関わる脅威となります。

 

先日、久々に家族でホテルの鉄板焼きを食べに行ってきました。

鉄板焼きは食材を鉄板で焼いただけのシンプルな料理ですが、

それ故に食材そのものの旨味が直接、舌に伝わってくるので

食材は特に新鮮で最高のものが要求されます。

 

オマールエビ、但馬産黒毛和牛、淡路産玉葱、黄色い人参、・・・・・

などなど、焼いてもらいましたが、コックさんの職人技ともいうべき

絶妙な火加減と塩・胡椒・バターなどの味付けもほどよく、

また、焼き上がっていく行程を目の当たりにできるのも

実に楽しいものです。

 

 

 

 

 

 

とくに、オマールエビにトリフ入りのアメリケンソースを掛けたものが

普段ブラックタイガーしか縁がない者には最高に美味しかったです。

もちろん最後は、黒毛和牛のヘレ肉をミディアムに焼いてもらって、

ワサビと塩を少し付けて、ニンニクチップと一緒に食べるのが

鉄板焼きの至福のひとときです。

 

ごちそうさまでした。