銘木屋のひとりごと

銘木屋のひとりごと

京都の老舗銘木店の経営者という観点から、日々の生活を通じた京都の老舗が守り伝えてきた衣食住にまつわる伝統的な暮らしの文化を少しでも世間にご紹介していきたいという願いで拙いブログをはじめました。


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先日、大阪北部で震度6の地震がありました。

被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

私の住んでいる京都市でも久々にびっくりするくらい揺れたので

思わず平成7年の神戸の震災の朝を思い出してしまいました。

 

天変地異は何時やってくるかわかりません。

普段の災害に備える心構えが如何に大切かということを

改めて痛感いたしました。

 

ところで、予てより気になっていたことですが、

弊社の八帖茶室モデルルームと応接室(立礼茶室)、それに

住まいの玄関の障子の紙がかなり日焼けしてきて、シミが出て、部分的に虫穴があいてるところもあり、この度、表具屋さんにお願いして

障子紙を張り替えてもらうことにしました。

 

弊社の障子は手漉きの和紙が張ってあるので、

手漉き和紙は現代の機械漉きの紙と違ってサイズが小さいので、

石垣張り(千鳥張り)といって障子紙を横に継いで張っていかないといけません。それと同時に、その継ぎ目が日光が障子に差し込む時に

僅かな縦の陰をつくり、和室空間の視覚的な意匠にもなっています。

その継ぎ目があたかもお城の石垣のように見えるところから

石垣張りと呼ばれています。

 

石垣張り

 

従って、障子の張り替えもプロの表具屋さんにお願いしなければ

我々素人ではとても張れるような仕事ではありません。

流石の表具屋さん、すばらしい仕事をして来てくれました。

 

ところが、障子を納める時、木造の建物の経年変化でしょうか、

鴨居が部分的に下がって障子が固くて嵌らない箇所がありました。

そんな時は普通であれば大工職人さんか建具屋さんに来てもらって、

建具(障子)の框を少し削って微調整して納めてもらうのです。

なんと、この度障子紙を張り替えてもらった表具屋さんは鉋やノミなどの大工道具を一揃い持っておられて、事も無げに

その場で建具を削って微調整してうまく納めてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

話を聞くと、自前の鉋もホームセンターに売っている安物ではなく、

大工さんが持っているようなもので、手入れもこまめに自分で砥石で研いでおられるそうです。凄い職人さんやなぁ・・・・と思わず関心してしまいました。

 

自分の仕事に関連することは、別のプロに任せるのではなく、

出来るだけ自分の手で解決するという姿勢に、本当のプロの職人の

魂をみせていただいたような気がいたします。

 

 

 

 

 

 


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とうとう5月も最終日を迎えました。

己自身の日々の営みのなか、これといった成果を出せないまま

ただ時間だけが過ぎていくようで、何か心の焦りのようなものを

感じている今日この頃です。

掛け替えのない人生、一瞬一瞬を大切にしながら

精一杯の努力と精進をもって

生きること、即ち「日々是好日」の真の意味を噛み締めております。

 

昨日、弊社が日頃お世話になっている

横内敏人建築設計事務所様から連絡があり、

昨年の秋に納材させていただいた福岡市のT様邸の現場が

このほど立派に完成し、いよいよ引き渡しの日を迎えられるそうで、

弊社が納品した材料も大工棟梁の匠の技によって

上手く納めていただいたと、お礼の電話を頂戴いたしました。

この上なく有難いことです。

 

福岡市のT様邸のお施主様は表千家流のお茶を嗜んでおられ、

二階の八帖の和室が表千家家元にある稽古場「松風楼」の写しで、

その部屋の造作材を納めさせていただきました。

 

間取りや意匠はもちろん、細部の寸法も本歌通りに写され、

横内先生も見事な出来ばえに大変満足されておられるとのことです。

 

表千家家元の松風楼

 

惺齋宗匠の時代から表千家流の稽古場はこの「松風楼」が基本形で、

正面に一間の床の間と床右側には間中四方の琵琶床を配し、

琵琶床と廊下の間には一間幅の平書院があるのが特徴です。

普段のお稽古から、七事式、本格的なお茶事にも対応できる

使い勝手の良い広間の茶室です。

 

赤松皮付丸太の床柱

 

ブビンガの琵琶床天板

 

横内先生の最終チェック

 

お施主様も待ちに待った「松風楼」が完成し、

今後事あるごとにお仲間が集い、楽しいお茶会が催されることでしょう。

 

 

 

 

 


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ここ数日、初夏を思わせる暖かい気候になってきました。

4月も残り1週間と、この歳になると時間の経過が

とても早く感じるようになりました。

人生とは案外長いようで短いものだと痛感してしまう今日この頃です。

 

先日、夫婦でたまには美味しいものをいただこうと、

京都市千本通丸太町にオープンして間もない

四季「なか村」さんという評判の懐石割烹のお店に行ってきました。

30代の若い大将が一人でやっておられるこぢんまりとしたお店で

大将自慢の桧の無垢のカウンターは7人しか座れません。

 

大将一人でお客さん一人一人の進捗状況に合わせて

心配りしながら料理を出すには7人位が限界なのかもしれません。

 

鯛の白子豆腐、筍と蛤のしんじょうの椀もの、焼き鯖寿司、

鮪と鯛のウニ和えのお造り、若鮎のフライ、ノドグロの焼き物、

・・・・どの料理も奇をてらわない、それでいて

素材そのままの旨味がダイレクトに伝わってくる料理で

大将の素朴なお人柄が感じられる癒しのお料理でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても美味しくいただきました。

また近々寄せていただきたいと思います。

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