ぶらり西陣界隈 | 銘木屋のひとりごと

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京都の老舗銘木店の経営者という観点から、日々の生活を通じた京都の老舗が守り伝えてきた衣食住にまつわる伝統的な暮らしの文化を少しでも世間にご紹介していきたいという願いで拙いブログをはじめました。

 今日はお天気もよく、暖かくて、桜も満開からちらほら散りかけてきました。

商売のほうも震災以来、自粛ムードで、会社にじっとしていても何の発見もありませんので、

ぶらぶらと近くの西陣界隈を散策してきました。


 まず最初に行ったのは、西陣の聖天さん(雨宝院)です。


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           西陣聖天さん


 西陣聖天さんは、説明によれば、平安時代の弘仁12年(821)嵯峨天皇の病気平癒を弘法大師空海が祈願し、

六臂の歓喜天(聖天)を安置した大聖歓喜寺が始まりとされています。当初、境内は広大で千本通五辻までありましたが、応仁の乱(1467~77)により、お堂は焼失、その後、天正年間(1573~92)に雨宝院のみが現在地に再建されたと伝えられています。
 また、境内南東にある「染殿井(そめどのい)」は涸れることなく湧いていて、染色に使うと、よく染まるとされ、

以前は西陣の染物関係者が水を汲みに来ていた井戸で、現在は清めの手水に使われています。

 また、本堂前の八重桜は「歓喜桜」で、御室の桜と同じ品種ということです。


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       歓喜桜


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 聖天さんの上立売通りを挟んだ向かい側には、法華宗総本山の本隆寺があります。

いつも通る上立売通りですが、この本隆寺さんの土塀は瓦が埋め込んであって、

とてもどっしりとした風情があります。


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      本隆寺の土塀と桜


 もう少し千本通り側に歩くと、岩上神社という小さな祠(ほこら)があります。

ここは、授乳・子育ての神様として知られる霊験あらたかな「岩神さん」という岩が祀られています。

ちなみに、ここの檜丸太の鳥居は、以前、私が納めさせていただきました。


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       岩神神社


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 また、近くには帯の渡文さんがやっておられる「織成館(おりなすかん)」があり、

つづれ織りの実演、手織りの体験、上等の西陣織の着物がたくさん展示してあります。


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            織成館(入場料500円)


「灯台下暗し」という言葉がありますが、

たまに近くを歩くと、知らなかった地元がいろいろ見えてきます。