茶室のにじり口前に踏み石があります。『茶庭の踏み石の据え方』には約束事があります。踏み石は茶室の壁から八寸(約24㎝)くらいの間隔で据えるとよいとされています。茶事は蹲踞で手水を使ったあと、飛び石伝いににじり口まできて、踏み石のうえにつくばって、引き戸を開けます。この際に、敷石と踏み石の間隔が狭いと、膝が十分に折れないため、お客が踏み石の中央に座って茶室に入りやすいように、膝が折れるくらいの間隔をあけた位置に(敷居と膝が同じ高さになるように)気を配って踏み石を据えます。また、
『茶庭の蹲踞まわりの役石』には約束事があります。蹲踞まわりには「手燭石」「湯桶石」「前石」と呼ばれる役石があります。「手燭石」は夜の茶事の際に手燭を置くための石です。「湯桶石」は寒い冬の茶事の際に、湯を入れた桶を置くための石です。「前石」はここにつくばって手水を使うための石です。これらを蹲踞まわりのどこに配置するかは、それぞれの流派によって少しずつ違いがあり、決まり事や約束事があります。※写真の庭はイメージです。茶庭755・10・8
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