節分が過ぎ
立春が過ぎ
暦の上では
春
春一番に
お誕生日を迎える私
思えば
旧正月のおめでたい時に生まれてきたラッキーな私なんだ
母から いつも聞かされた。
「egaoは旧正月に生まれたんだよ」
「大雪が降った年で、病院から帰るときに お父ちゃんが運転する車が滑ってなぁ〜。一歩間違えば谷底まで落ちるところだったんよ〜」
「お父ちゃんの運転が上手だったから命からがら家まで帰れたんよ〜」
運転の上手な父だった。
観光バスの運転手だった父。
父は35歳の若さで急死した。
父と一緒に写した写真は1枚も無くて、父との思い出は片手で数えられるほどしかない。
それでも
愛情たっぷりに育てられた私は
本当に幸せ者でラッキーだ
東京は、雪で大変だったけれど
私のお誕生日に雪が降らなかったのは何回だろう。
次女を出産したときは
大学病院で自分の誕生日を迎えた。
病室の窓から眺めたあの日の
真っ白な銀世界はいまでも忘れられない思い出
二人部屋で隣のベッドは、高知から転院してきた子だった。
お互い、子どもの病状は深刻で口数も少なく心も沈んでいた。
そんな時、真っ暗闇の天から降ってくる雪と見る見る積もる真っ白な銀世界にキャーキャーと声をあげて飛び上がって喜んだお母さん
「わたし、生まれて初めて雪を見たんですよ〜」
あのお母さんも、思い出しているのかな
きっと、忘れられない日になっているだろう
そう、今年は私の地域は雪はチラチラするくらいで白くもならなかった
お誕生日は
母への感謝の日
私を産んで育ててくれて
ありがとう
ありがとうをたくさん伝えたくても
天に向かって言うしかない
届いてるかな
いつも守ってくれてありがとう
たくさんの愛と優しさに包まれて
私は今を生きているよ
今年一年、自分へのご褒美を忘れず
健康で笑顔で過ごそう
今日は子育て広場に行く途中
膝より下の小さな小さな梅の木を見つけてびっくりした。
こんなに小さくても満開だ
小さな春を見つけて
嬉しくなった
春はそこまで
来ているね