兼好法師の「徒然草」ビギナーズ・クラシックスの現代語訳。
散読ですが、ゴールデンウィークの少しゆるやかに流れる時間に似合う本で、ユーモアもありおもしろかったです。
古文と口語訳と解説付きで、読みやすいです。古典のことなど何もわかりませんが、なにがおもしろいって、700余年も今と考えていることも悩みも変わらないのね。ってところ。
古文といえば、高校の時、古文の先生が早口言葉のように「み〜、み〜、みる、みれ、みよ!」と誇らしげに得意げに「見る」の五段活用のそればかりを何度も繰り返していた印象しかありません。
全体的に書かれていることは、徒然なるままに無常とやるなら、早よやりなされ。ってことでしょうか。
「人生、ほんとに無常であるよ。儚いことよ。でも、だから今を慈しみ、慎み、世間のしがらみはほどほどに面映く過ごしましょうよ。
やりたいことがあるなら、雑事なしがらみは思い切って放り出してやりきらないといつまでたってもできないからね。いつやるの?今でしょ。」ってことのように思いました。
以下は、気に入ったところの備忘録。
○ 友とするにわろきもの(第117段)
「友とするにわろき者、七つあり。一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、猛く勇める兵(つわもの)。六つには、虚言(そらごと)する人。七つには、欲深き人。
よき友三つあり。一つには、物くるる友。二つには、医者(くすし)。三つには、智慧ある友。」
(口語訳)
「友とするのには向かないタイプが七つある。一つには、地位や家柄のあまりに高い人。二つには、年の若い人。三つには病気ひとつしたことのない頑健な人。四つには、酒好きの人。五つには、威勢がよく強がっている武士。六つには、嘘をつく人。七つには、何でも欲張る人。
最高の友には三つある。一つは、何でも物をくれる友。二つには、医者。三つには、頭のいい友。
と、言いながらお酒もほどほどならいいものだ。言っている矛盾が人間らしくて、好きよ。兼好さん。
○大事を思ひ立たむ人(第59段)も良かった。
やりたいことがあるものは、用事もしがらみも見栄も欲望も捨てて、思い切らないと、やりたいことは成し遂げられない。
そうかあ、断捨離なども同じことが言えるかも。
終活を意識した断捨離はなおのこと、進まないんですよね。
わりきりと見極めが必要です。( ̄∇ ̄)


