いい子でもいい子じゃなくても
サンタが来る。
そんな無条件サンタがいてもいい。
「いい子にしてないとサンタさん来ないよ!」
「鬼さんが来ちゃうよ!」
そうやって子どもをコントロールしている親を
確かにたまに見かける。
たぶん、ダメな理由を説明しても
聞いてくれない子だったり、
まだ理解できない幼い子だったり、
親自身に
時間的・体力的に余裕が無い状況なのかも。
きっと理由があってやっているんだろうし、
そもそも他人の家のことだから興味ないし、
批判する気は一切ない。
ただ、私はその方法を採用しない、というだけ。
私は無条件サンタの会の所属だからね。
鬼さんも召喚しないよ。
私の実家も、今思えば無条件サンタの会所属だった。
私は、「〇〇しなければ…どうなるかわかってるね?」という
脅し文句を使って育てられていない。
別に、親から一切叱られていないわけじゃないし、
私が一切叱らない親なわけでもないけど。
ただ、人に対しても、自分に対しても、
脅し文句を使ってコントロールすることはない。
コントロールされ慣れていないから、
コントロールしてこようとする人の言動には敏感。
いち早く気付けるからこそ、
いち早く逃げ出せるのが、
私自身気に入っている自分の強みの一つ。
「〇〇しないと嫌いになっちゃうよ?(チラッ)」って
一度でも言われたら、
たとえそれまで相手に好意があっても一瞬で冷める。
こっちこそ
「そういうこと言われたから嫌いになった」で
関係はおしまい。
脅してしかコミュニケーションとれないような
自分に自信が無くて依存心が強くて
面倒くさい相手は、私とは合わないから。
お互いにふさわしい相手は別にいるよ。
友達だろうが何だろうが。
そんなまわりくどい言い方しなくても、
ただ自分の意思を伝えればいいだけなのにね。
「私は〇〇は嫌なんだよね」って。
聞くか聞かないかは相手が決めるけど、
聞いてもらえなかったときに、
その相手との関係性を続けるかどうかは
自分で決められるのに。
脅されるコミュニケーションが日常にあると、
それが当たり前になるから、
人に対しても同じようにするようになるみたい。
別に悪いことじゃないよ。
そういうのが好きな人同士が
一緒にいればいいんだから。
脅し合うコミュニケーションを
毎日毎瞬間選び取り続けるという
意志ゆえにそうしているんだから、
そうやって望み通り
その世界に居続ければいいと思う。
でも、世の中には
無条件サンタだっているんだよ。
そういう世界だってあるんだよ。
自分で好きな方を選べばいい。
自分に対して、
〇〇できなきゃ自分は愛されない…
役に立てなきゃ自分には価値が無い…
そんな風に思わなくていいんだよって思う。
我が家には、今年もサンタがやってきた。
大人にもやってきた。
なんたって、無条件だからね。