風のマーサ、丹波丹後街道を行く① 小畑町〜金谷峠〜室尾谷 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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旅人、ヨガインストラクターの"風のマーサ"
です。
当ブログでは主に
旧街道、古道、峠越えなど
について書いています。
また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


今回は綾部市小畑町から

金谷峠を越えて室尾谷の観音寺、

さらに鬼ヶ城登山に出かけたいと

思います。


当コースは

かつて小畑の小学生達が歩いた

遠足ルートでして、それを

実体験してみたくなったのです。

帰りは、戻らずに

これまた古道を探りながら

福知山市街地へと降りていきたいと

思います。


さてさて雨上がりの朝、

綾部駅よりバスで小畑中バス停まで

やって来ました。

今回で2回目の訪問になりますが

綺麗に手入れの行き届いた集落です。

さっそくバス停より西へと道なりに

進みます。


しばらく歩いていると

溜め池が見えてきました(下写真)

ここで道が二手に分かれます。

手前右に進むと宗峠を経て奥山集落。

小畑側はそれなりに道は残りますが

奥山側は完全な廃道状態でした。

今回は直進(左の道)して

金谷峠から室尾谷の観音寺へと向かいます。

今回は、池が干上がっていました(下写真)

前回、1週間前に訪れたときは

池にたっぷりと水が満たされていました。

それはさておき

直進路を進みます(西へ)

しばらく歩いていると

報恩寺への山越えルートが

分岐点します(下写真)

本来は、もう少し手前の所からの

ルートだと思いますが

いずれにしても通れるかの確認は

出来ていません(汗)

今回は、直進(右側の道)して金谷峠へと向かいます。

どんどんと西の谷奥へと入っていきます。

丹波丹後街道の標識がありました(下写真)
小畑 金谷〜大江 室尾谷 3kmと書かれる。

古道歩きをする場合「果たして無事に

通り抜けることが出来るのだろうか」

という不安がいつも付き纏うのですが、

今回は期待出来そうです😊


いざ出発!

農道のような道を歩いていくと

ほどなく終点に(下写真)

ここからは登山道です。

金谷峠へは前方に進むのですが、

後方に切り返して進むような道?もありました。

また、その手前には何だか気になる穴が

空いている(下写真)

なんだろう?

さておき前方の山道を進みます(下写真)

すぐに、丹波丹後歴史街道についての

説明書きがありました。

かなりくすんでいて読みにくい状態です。

一部、簡単に紹介すると

「江戸時代から昭和中期頃まで

小畑から各地域へ通じる道があって

大いに利用された。

また、この道を通り観音寺や鬼ヶ城へと向かう

遠足もありました。

他にも福知山への最短経路でもあり

買い物、散策等に利用された」などなど。


割と広めの道が谷沿いに続いていました。

この谷は金谷だろうか?

道には倒木が多々あり、荒れています(汗)

途中、谷の分岐は右に進みました。



写真では比較的に

歩きやすい部分を掲載しているかも

しれません(汗)


そして峠に出てきました(下写真)

小畑町(丹波)と大江町(丹後)の

境界であり、丹波丹後国境尾根でも

あります。

里からはあっけなく到着しました。

標高約200m。

また昔の道標がありました。
左 山の口、右 おく山

ここから右へ谷を降りていくと

奥山集落(丹後)に至ると思われますが

道跡はありませんでした。(ルート未確認)


今回は左の山野口へと進みます。

さて、ここは二つの稜線が交わるような

場所でその中では一番標高が低い。

実際に、この地に立つと

峠と言っても

まだ谷の中にいるような雰囲気です。


さて、ここから左へと山道を登っていきます。
はじめはジグザグに進み、その後
山腹を巻いていきます。



そして金谷峠に到着しました。
V字に切れ込んだ迫力のある
峠らしい峠です(下写真)
標高約240m。
こちらも大江町(丹後)と小畑町(丹波)の境界。
丹波丹後国境尾根上になります。

ここからは奈良原(丹後)

へ降りていく道が堀状の道として

残っているようでした(ルート未確認)


一方で山野口へは稜線を左(南)に
登っていくようなので
そちらに向かいました。
稜線には堀状の古道が通っています(下写真)

ほどなくして稜線からは

離れて山腹右側を巻くようになります(下写真)

その後、自然と稜線に合流します(下写真)

こちらが丹波丹後国境尾根の続きになります。

この先、稜線を西に進みます。


さて稜線を進むと言っても

古道ルートとしては

(特に)急な高低差がある場合は

左右いずれかに巻いていくと思われます。

生活道としては、なるべく平坦に進みたいと

思うのが、自然な考えだろう。


下に何点か、古道写真を載せておきます。





丹波丹後国境尾根、左が山野口(丹波)

右が大江町(丹後)になります。

そうして西に進む国境尾根は

やがて南へと向きを変えます。

このあたり、道が不明瞭になっていて

分かりにくいです。


トラロープに沿うようにして

進むと道は続いていました(下写真)


ほどなく尾根からは

綾部方面が見えた(下写真)

ここから

古道は(下写真)の左矢印方向へと

降りています。

しかしトラロープによって

右矢印方向(下写真)へ行くように

促されていました。

まずは左の古道ルートを進んでみました(下写真)

まあ、明らかにトラロープで行かないように

されていますが(汗)

尾根を降りていくと

忽然と道が消えました。

さらに下部が

国境尾根の鞍部、

つまり山野口(丹波側)と

室尾谷(丹後側)を繋ぐ峠に位置するだろう。

現在は車道になっていて峠部分には

覆道が設置されています。

まあ無理矢理、進んでも危ないと判断して

引き返しました。


というわけで結局は

上写真の右矢印方向へと降りていきます。

こちらはトラロープに沿いながら

急傾斜を降りていきます(下写真)

道があるわけではなく、ロープを手すり代わりに

ひたすら降ります。

降りてくると、左側は山崩れとの

表示看板が。

ここまで迂回路で降りてきたことになる。

ということは、先程の左矢印方向の道は

本来、ここに通じていたのか?

さてここからの進路が分かりにくい。

このまま降りると覆道の上にかかるので
それは間違いだ。
(よく見ると)右側にトラバース道が
伸びているので、そちらへ進みます(下写真)

すると谷にやって来て

またその谷が結構歩きにくいのですが

なんとか下っていくと(下写真)

室尾谷(丹後)側の舗装道路に降りてきます(下写真)

こちら側にも歴史街道の説明看板が

ありましたが、かなり文字が薄くなっています(下写真)

もっとも室尾谷側からスタートしていたなら

入るのに、かなり躊躇しただろうな(下写真)

普通は引き返すような雰囲気です(汗)

さて、降りてきた舗装路を

振り返ると覆道が見えます(下写真)

あの向こう側が山野口(丹波側)になります。

今回の金谷峠越えルートは

とにかく最後の尾根から

道路に降りてくるまでの経路が

分かりにくいし困難です。

はて、車道が出来る以前の時代は

どういう感じだったのかなぁ。

なんて思っても今は昔。


さてこの道路、京都府道492号私市大江線と

言うのですが、それを

降っていくとすぐに

室尾谷山 観音寺に到着します(下写真)

続く。

(2023年10月上旬)