風のマーサ、東熊野街道を行く2(完)大迫〜十二社神社〜伯母谷 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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当ブログでは主に
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について書いています。
また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


吉野地方と熊野地方とを繋ぐ

かつての主要路「東熊野街道」

その内、昔の道跡が良く残っているという

柏木〜伯母谷の区間を歩きました。

今回は第2回目。


前回は柏木から茶屋峠を経て

大迫までを紹介しました。

(上写真、大迫集落の様子)

少し話を戻すと

茶屋峠にて東熊野街道から

大迫方面への道が分かれます。

(東熊野街道をそのまま進めば伯母谷)


また大迫からは、伯母谷方面へ向かって

再び東熊野街道へと

合流するような山道が存在するらしい。

簡単に言えば、東熊野街道から大迫集落経由で

伯母谷に行くことも出来るらしい。

実際に、その道を探りましたが

見つけることが出来ません。


そこで、一旦保留して

先程通った山道経由で

茶屋峠に戻ってきました(下写真)

道標が立っていて

右 大峯、伯母谷道。左 大迫道と

書かれています。

今度は右 大峯、伯母谷道に進みます。

つまり東熊野街道です(下写真)


先程降りた大迫への道がちょうど

下方に見つけることが出来ます。


ほどなくすると町石が立っていました(下写真)

また電柱も見られました(下写真)

基礎部分には石積みがあったりして

古道歩きを楽しみます。

またまた町石です(下写真)

大峯山までの距離を示しています。

そして大峯山への分岐点にまで

やって来ました(下写真)

右側に登っていくルートが

大峯山への参詣道。つまり山上ヶ岳の

大峯山寺に至ります。

一方で、そのままに巻いていくのが

東熊野街道。伯母谷に至ります。


一方で左に降りていくのが

大迫への道。先程、探そうとして

良くわからなかったルートです。

と言うわけで、まずは確認のために

大迫方面へと降りてみます。

道は、ほどなく不明瞭になりますが

ピンクテープを目安にして歩きました。

そして水を流す溝だろうか。

そこを横切ります(下写真)


すると明瞭な道が続いています(下写真)

この道が集落へと繋がっていたのだろう。

生憎、この道を辿るも

途中で途切れ、また完全に遮断されていました。

時代の流れだろうか。

集落へ向かうには、このルートはあきらめて

そのまま谷?山腹を直接に

降りていくしかないだろう。


まあ、繋がっていないという確認もしたし

再び大峯山との分岐点にまで戻りました。

ここからは、いよいよ伯母谷への

東熊野街道を辿ります。

この先では道がかなり細くなっています(下写真)

東熊野街道は全体として

あまり高低差を変えずに山腹を

巻いていきます。


溝のところには

丸太の橋が架かっていました(下写真)

渡るか、避けるかは

自己判断で(汗)

細かった道も

そこそこに広くなってきます(下写真)

緩やかな坂道を登っていきます(下写真)

地面は木の枝などが落ちていて

歩きにくい。

そんな中、登り詰めると

峠に着きました(下写真)

大迫地区と伯母谷地区の境界といったところか。

典型的な鞍部状の峠ですが

左側の尾根部分に鳥居が見えます(下写真)

ここから尾根筋に神社への参道が

続いています(下写真)

こういった峠のパターンは

珍しいように思われます。

肝心の峠名ですが、良くわかりませんでした(汗)


さっそく参道を歩いてみます。

尾根を一本調子で登っていけば良い(下写真)

ほどなくして

神社が見えてきました(下写真)

十二社神社というらしい。


見たところ、荒れていました。

時代の流れだろうか。

国道169号線を走る車の音が

遠くからも鮮明に聞こえていました。


再び峠に戻り

伯母谷へと向かいます。

(上写真、峠を振り返る)

山腹を巻くようにして

道を下っていきます。

崩落箇所は細い踏み跡になっていて

慎重に進みます。


国道169号線に比べて、東熊野街道は

かなり高度の高いところを歩いています。

また、あたりの眺望はありません。

谷を横切るところは

とくに荒れています(下写真)

また石積みも見られました。


鉄板製の橋を慎重に渡りました(下写真)

岩肌を削りとったように

水平道が続いていました(下写真)

そして伯母谷集落へと至ります。

入り口は道が二手に並走するように分かれています

(下写真)

まずは上の方を進みました。

集落が見えてきます。

一旦、伯母谷集落を通過して

さらに山腹を巻いていきました。

案外に道が残っています(下写真)

この古道が、やがて

東熊野街道、最大の難所「伯母峰峠」まで

続いていくのだろうとは思いますが、

地形図を見ても、現在は歩けるようには

思えません。


どこかで、通行不能になるとは

思うのですが。

しかし、目の前の道は現実に続いているので

時間が許す限りは歩いてみます。

問題はどこで諦めをつけて

戻るかだけです。

結局は30分くらい歩いただろうか。

そうすると

かなり崩落していて危ないところが

ありました。(下写真)

無理をすれば行ける?行けないかなぁ。

これが良いキッカケだと思い、

ここで引き返します。

バスにも乗り遅れるわけには

いけない。


再び先程の入り口に戻り

今度は下の道から

伯母谷集落へと入っていきました(下写真)

立派な石積み(下写真)

祠などがあった(下写真)

そして集落に入っていく。



あたりはひっそりと

していました。


さらに下へと降りて

国道169号線に至ります。

伯母谷口バス停です。


まだまだ東熊野街道については

興味が尽きないのですが

今回は、これにて終了。

バスがやって来るのを

のんびりと待つことにします。

(2023年12月上旬)