風のマーサ、旧北陸道を行く40 外波〜歌〜青海 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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旅人、ヨガインストラクターの"風のマーサ"
です。
当ブログでは主に
旧街道、古道、峠越えなど
について書いています。
また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


北国街道の難所、

親不知子不知ルートの

続きからです。

前回では中でも難所中の難所と

呼ばれた親不知を越えて

外波地区までやってきました。


ところで市振宿から青海宿の区間、

現在のように

海岸の高台に道路が整備されるまでは

断崖絶壁の海岸沿いを

歩くしかありませんでした。


時に、波のしぶきを全身に浴び、

高波にさらわれる危険性の中、

困難極める通行だったと思います。

特に天候の悪いときは

通行そのものが不可能だったでしょう。

それらを避けるために、

市振宿から青海宿に至るまでの区間、

本道でもある海ルートとは別に

上路と呼ばれる山ルートがあったようです。


旧北陸道サブルートは

困難な山越えが続き距離も長くなります。

それでも波打ち際を歩くよりかは

幾分歩きやすかったのでしょう。


その上路ルートは

明治後半以降の地図からですが…

推測すると「市振宿から山道を歩いて

上路村へ。さらに山道を歩いて坂田峠を越える。

橋立金坑の近くを通って橋立へ(山道を通る)

橋立から清水倉、青海川沿いに進み

途中で川を離れ山麓の道から青海宿」


他にも市振より東、先ヶ鼻の手前から

の山道で上路など、いろいろありそうですが、

あくまでも想像ということで(汗)

そして、この山道や坂田越えのルートはいずれも

現在の地図には一切描かれておりません。

つまり、現在は道が消失している

可能性が高いです(あるいは通行不可能)

いずれにしても未確認なので

なんとも言えませんが、興味はあります…


かなり脱線しました。

話を旅に戻します(汗)

外波集落を過ぎても、国道8号線には

合流せずに、そのまま旧道を歩きます。

このあたりは最も海側が北陸自動車道、

次に国道8号線、続いてえちごトキめき鉄道、

親不知外波線(旧北陸道ルート)の順で

道が並走しています(下写真)

親不知駅の前を通ります(下写真)

そして歌集落が見えてきて、

下写真、つきあたりを左折して

北陸自動車道の高架を潜りました。

その前に右折して歌集落に

入ってみます(下写真)

(歌地区を通る旧北陸道)

後で昔の地図を見ると、こちらが

旧北陸道ルートのようです(汗)

そして左折して橋を渡って北上。

先ほどの突き当たりに合流して

同じく北陸自動車道の高架を潜っているようです。


高架を潜ってからは

現在の交通事情のため(汗)

一度逆方向にターンするようにして

国道8号線に合流します。

(写真は、手前が鉄道、高架が北陸自動車、

遠くに歌集落が見える)


さて、先に進みます。

駒返トンネル

左側に歌碑もあります(下写真)

昔は、このあたり

断崖絶壁の駒返しという

難所だったようで、駒返しというからには

険しくて馬に乗って進めない、馬を返したと

言われるような所だったのでしょう。

ここでは、おとなしく

トンネルを進みます。

歩道もあるので一安心です。

トンネルを抜けると、次は洞門(下写真)

次から次へとです。


洞門には歩道はありません。

何かあれば、左に退避します(汗) (下写真)

やり過ごしたら洞門内に戻りますが

不用意に身を乗り出さないこと。

見通しが悪いので、慎重に行かないと

やり過ごしたと思った

トラックに鼻をかすめる可能性も

あります😱


連続する洞門に連続するトラック。

怯えながらも

車が走ってない隙に急いで走って

距離を出来るだけ稼ぎます。


そして
とうとう青海宿は
目前に。
国道8号から道が右に分かれるので
そちらに向かいます(下写真)

近づいてみると、工事中で迂回の

お願い。緑のルートに進むように

指示されてますが、ちょうど良い(下写真)

この緑のルートこそが旧北陸道ルートで

唯一の違いは、最後に国道8号に合流せずに

県道155号を進むことくらい。

この県道沿いに青海宿があります

(上方向が東になります)

さて、このあたりで

恐怖の親不知子不知ルートは終了です😊

とても解放された

清々しい気分です。


青海川を渡ります(下写真)

(内陸方向を眺める、印象深い山がそびえる)


県道155号の高架を潜り、

やはり内陸方向の山が

印象的で気になる(下写真)

(方角的には黒姫山だろうか)


続いて海方向に進み、鉄道の高架を潜る(下写真)

この先のT字路で左折すると国道に合流、

右折すると県道155号線。

ここは右折して、県道を東に進みます。

ここからは北陸街道の宿場町、青海(おうみ)宿

になります。

(青海宿の様子)


歩いていると明治天皇聖蹟碑が

建っています(下写真)

続いて、旧北陸道から

右折すると青海駅も近いです(下写真)


旧北陸道に戻って歩くと

今度は史蹟加賀藩

青梅宿本陣清水家跡と書かれる

石碑が建っていました。


(青梅宿、本陣清水家跡の近くの旧北陸道筋)


さて日が暮れるまでに

糸魚川へ向かいます。

続く。

(5月上旬の頃)



参考)

富山県道路地図 県別マップル16  昭文社

アプリ ヤマレコ、古地図散歩

など