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小児の薬は時間がかかる。

粉数種類、シロップ、軟膏、時に吸入液も

なので、薬の計算の間に処方箋のコピーを取り

先に薬を調剤し始めることにした。


当時あったのは電話機と一体型の

感熱紙にコピーするやつ。

コピーに失敗すると数字が潰れて見えにくい。


それをいいことに

某病院の小児科の先生は

判読難易度MAXな英字筆記体で手書きで処方箋を書く。


「うちのFAXの不具合で文字がつぶれているんです。本日の処方内容を教えていただきたいのですが…。」


と照会したら

看護師さんもカルテを見たけど、

読めなかったのだろう。


「本当に見えないんですか?」

「読めないんですか?」


とキレられた。


今はちゃんとコンピューターで入力されたものが印刷されているので、

文字が読めなくて暗号を解読するかのような時代は終わった。

有難い🙏


コピーして先回りして粉薬を作ったある日。

私はチェックをしていて青ざめた😨😨😨

テオドールの量を間違えて作ってしまった😱


薬には有効域、中毒域とあるのだが、

その名の通り、ある量に達すると薬は効果を表す。

そしてさらに量を増やしていくと中毒、すなわち重篤な副作用が生じる薬の量ということになる。

有効域と中毒域の差があまりない薬の1つに

テオドールがある。

つまりちょっと増えたことで中毒域になるのだ。


慌ててご家族と先生へ連絡。

先生は楽観的

そりゃそうだ他の先生からこっそり処方薬をカットされるくらいだもん


「心配なら来てくれれば診るよ」


とのこと。


父親が、さっき吐いたと話していた。

中毒症状の1つに吐くというのがある。

直ぐに受診してもらい、

吐いたのは食べ過ぎだったことが判明

問題ないことがわかり一安心😮‍💨


どのくらい多く間違えたのか聞かれて答えたが

何のお咎めもなしだったことは、

先生が普段多く薬を出す方だったからかもしれない。

この時だけはこの先生でよかったと思った私だった。



本日もおつきあいくださり、

ありがとうございました😊




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