1950~60年代に若者でにぎわった歌声喫茶を再現した鉄道日帰りツアー、「歌声列車」が各地で人気を呼んでいる。

 乗客減に悩む鉄道各社が団塊世代を狙った企画がズバリ当たった。

 今月6日。近鉄の大阪阿部野橋(大阪市)を出発し、吉野(奈良県吉野町)に向かう片道約1時間40分の貸し切り列車(4両)内で、年配の男女約130人が、ガイドのリードとギター伴奏で「高原列車は行く」や「みかんの花咲く丘」など約20曲を歌っていた。兵庫県尼崎市の佐々木照子さん(66)は「10代の頃、兄に歌声喫茶に連れて行ってもらったのを思い出した。ガタゴト揺られながら歌うと、気分爽快(そうかい)」と笑顔だ。

 吉野桜の季節以外は閑散とする吉野線。沿線駅長がハイキングやミニコンサート込みで大人4530円の旅を発案、主要駅にポスターを張ったところ申し込みが相次いだ。参加者の「また乗りたい」の声を受け、再運行を検討中だ。◎弁当付き4000円 兵庫県のJR西日本・加古川線で05年12月から年2回ほど走っているのは沿線住民が企画した歌声列車。昨年12月は定員93人に対し512人が応募する“プラチナチケット”(弁当付き、4000円)に。企画に携わる兵庫県加古川市の石原充代さん(58)は「地元の食材を使った弁当や、駅のコンサートなど、工夫しています」という。

 岐阜県本巣市の樽見鉄道も、06年に終了したセメント輸送に代わる収益の柱にと、08年7月からほぼ毎月レールバスで。自らアコーディオンを弾く田中良以社長(75)は「歌だけでなく、流れる景色も魅力」。

 千葉市の千葉都市モノレールが4月に運行した際の、参加者の平均年齢は69歳。好評を受け、6月29日にも実施する。

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