あの日以来、璃花は私と純葉を避けるようになった。
的野「璃花ー、お昼食べよ。」
石森「ごめん、私職員室行かないと…。」
的野「トイレ行かない?」
石森「さっき行ったから大丈夫。」
向井「次コンピュータ室だから一緒に行こ…あれ、璃花は?」
的野「なんか急いで先に行っちゃった。」
向井「最近避けられてない?」
的野「それ私も思った。会話も必要最低限だしね。私なんかした?」
向井「美青は何もしてないでしょ。」
いくら考えても理由がわからない。
本人に聞きたくても逃げられちゃうから聞くこともできない。
気づかないうちに傷つけちゃったなら謝りたいのにな…。
石森side
私は美青ちゃんと少しでも話すと知らない子達から呼び出され、最近は殴られるようになっていた。
女3「あんたみたいなぼっちが美青様に気安く話しかけてんじゃねぇよ。」
女4「嫌がってんの気づけよ。」
石森「あれは美青ちゃんが話しかけてきたから…。」
女5「は?美青様がお前なんかに話しかけるわけないだろ。」
ごめんね、美青ちゃん。
私みたいなやつが話しかけて。
ごめんね、嫌がってるのに気づけなくて…。
女4「ほら、立てよ。」
石森「すいません…。」
女5「すいませんで足りるかよ。」
今日はいつもより殴られる。
でも美青ちゃんに迷惑かけた私が悪い…。
女3「マジ迷惑なんだよ。」
??「ほんとだよ。」
女5「そうだ、そうだ…え?」
??「私の大切な親友を泣かせるとかマジ迷惑なんだよ。」
女4「み、美青様?!」
美青ちゃん…?
的野「君達さ、璃花に何してんの?」
女3「い、いや、これは…」
的野「璃花、大丈夫?ごめんね。」
なんで美青ちゃんが謝るんだろ。
悪いのは私なのに。
的野「璃花、もう返してもらっていい?」
女4「ど、どうぞ…!」
殴られすぎて力が入らず立てない私を美青ちゃんは抱き抱える。
的野「私の大切な人を傷つけたんだからタダじゃおかないぞ。」
女達「す、すいませんでした!」
向井「美青、先生呼んできた。」
的野「ありがと。とりあえず保健室に連れて行くわ。」
保健室に着くと、幸い生徒は誰もいなかった。
小池「あらあら、璃花ちゃんどうしたの。」
美青ちゃんはそっと私をベッドに座らせ、保健室の小池先生に色々説明してくれた。
小池「あちゃ…腕とか内出血酷いな。とりあえず冷やそっか。他に痛い所ある?」
石森「…グスッ。」
的野「璃花、ゆっくりでいいからね。」
先程の恐怖から、思うように喋れない。
でも、美青ちゃんはそんな私の手を握り、背中を摩りながら待ってくれる。
石森「頭…押されたときにぶつけて…。」
小池「ちょっとたんこぶになっとるな。そこも冷やしながら、念の為病院行こうか。先生連れてったるからさ。美青ちゃんも着いてきて。その方が璃花ちゃんも安心やろ。」
的野「そうですね。そしたら私荷物取ってきます。璃花、すぐ戻ってくるから待っててね。」
痛いところは避け、優しく頭を撫でてくれた。
やっぱりあの人達が言ってたことは嘘だ。
こんなに優しい美青ちゃんが、助けに来てくれた美青ちゃんが、私のことを迷惑に思ってるわけがない。
なのに私は…。