守屋side
今日は久しぶりのオフでお昼ご飯を食べに行きがてらお買い物に来ている。
次のミーグリでは何を着ようかなぁ。
フリフリのワンピースでもいいし、かっこいい系でもいいな。
麗奈可愛くてなんでも似合っちゃうから困っちゃう!
??「ねぇ、お姉ちゃん。お昼ご飯食べた?」
ん?
肩叩かれた気がしたけど私に言ってる?
??「無視しないでよ〜。奢ってあげるからご飯行こうぜ?」
振り向くと明らかにチャラそうなホスト風の人と目が合った。
守屋「人違いだと思います…。」
男「違くないよ?俺は君とご飯に行きたくて誘ってるんだよ。」
え、気持ち悪い…。
守屋「すいません、用事があるので失礼します。」
明らかにヤバい人だと感じた私は急いでその場から離れようとするが、チャラ男に腕を掴まれてしまった。
守屋「イタッ…やめてもらえますか?急いでいるので。」
男「急いでんの?じゃあ俺のランボルギーニで送ってあげるよ。」
守屋「結構です。本当にやめてください。」
逃げようとしても男の力に勝てるはずもなく、どんどん人のいない店の隅に追いやられていく。
男「嫌がる君も可愛いねぇ〜。最高だよ。」
??「おい、人の女に何手出してんだよ。」
怖くて叫ぶこともできない私とチャラ男の間に誰かが割り込んできた。
フードを深く被りマスクをしているため顔はよく見えない。
??「今すぐここから立ち去るか、警察呼ばれるか、どっちがいい。3秒待ってやる。」
男「チッ…男いんのかよ。クソッ」
先程まで自分最高オーラを気持ち悪いほど出していたのに突然態度が変わったチャラ男。
流石に警察を呼ばれるのはまずいと思ったのか、急いで立ち去って行った。
守屋「助けていただいてありがとうございます。」
??「はぁ…そんなオフショルなんか着て可愛い顔してたら変な虫が寄ってきちゃうじゃん。はい、これ着て。」
そう言い羽織っていたパーカーを脱ぐと、見慣れた金髪が目に入った。
守屋「え?!夏鈴ちゃん?!」
藤吉「腕掴まれてたみたいだけど怪我はない?」
守屋「え、あ、うん。」
突然の夏鈴ちゃんの登場に驚きを隠せない私。
守屋「なんでいるの?」
藤吉「ご飯食べようと思って散歩してたら店に麗奈が入って行くの見えて、追いかけたら害虫に絡まれてた。」
守屋「害虫って笑。助けてくれてありがとね。」
藤吉「麗奈が無事でよかった。ところでご飯まだ?」
守屋「まだだよ〜。」
藤吉「奢ってあげるからご飯行こうぜ〜。」
守屋「さっきの人の真似?」
藤吉「うん、上書きしようと思って。ランボルギーニでもなんでもないし徒歩だけど行く?」
守屋「ふふっ。いいよ、行こっか!」
藤吉「麗奈が食べたいのがいい。あ、荷物持つからかして。」
恐怖で動けなかった麗奈を助けにきてくれた夏鈴ちゃん。
自分より大きい男を相手に一切怯むことなく追い払ってくれた。
そして上書きなんて言いながら嫌な記憶をかき消すようにご飯に誘ってくれた夏鈴ちゃんはどこの誰よりもかっこよかった。
藤吉「ご飯食べたら買い物の続きする?」
守屋「どうしようかな…」
藤吉「やっぱ怖い?」
守屋「ごめん…少し。」
藤吉「そっか。しばらくは一緒にお出かけしよう?その方が安心でしょ?何かあったら私が守るし。」
さらっとこんなことを言ってしまう夏鈴ちゃんはかっこよすぎる。