保乃sied



田村「ひぃちゃん遅いなぁ。」




 ひぃちゃんがお風呂に入ってから1時間ぐらい経つ。


 長風呂タイプかとも思ったが、初対面の人の家のお風呂でくつろぐような子には見えなかった。




田村「ひぃちゃん大丈夫…?」




 脱衣所のドアを開けるとそこにはひぃちゃんが倒れていた。




田村「ひぃちゃん?!大丈夫?!」


森田「ハァハァ…ハァ」




 顔は青白く呼吸も速い。




田村「由依さーん、理佐さーん!!」




 保乃は急いで2人のメイドさんを呼んだ。




理佐「どうし…大丈夫?!」


田村「遅いなって思って様子見にきたら倒れてて。」


由依「ちょっと待ってて、医療セット持ってくる。」




 由依さんは看護師、理佐さんは医師の免許を持っている。


 この2人ならひぃちゃんのことを助けてくれるだろう。




理佐「過呼吸になっちゃってるね。保乃、この子の名前は?」


田村「ひかるちゃんです。」


理佐「ひかるちゃーん、聞こえる?聞こえたら手握ってみて。」


森田「ハァハァハァ」


理佐「少し反応はあるけど多分手痺れてるな。」


由依「ごめん、お待たせ。」


理佐「酸素マスク着けた方がいいかも。」


由依「わかった。はい、あとこれ。」




 今の保乃には何もできることがなく、ただ側で見守ることしかできない。




理佐「もう大丈夫だよ。もう少しで楽になるからね。保乃、背中さすってあげて。」


保乃「は、はい!」




 急いでひぃちゃんの隣に行き、声をかけながら優しく背中をさする。




田村「ひぃちゃん、保乃がついてるからな。」


森田「ハァ…ハァ」


田村「大丈夫、大丈夫だよ。」


















 しばらくするとひぃちゃんの呼吸が落ち着いてきた。




森田「保乃…さん…」


田村「よかった、落ち着いてきたな。」


森田「迷惑かけてごめんなさい…」


田村「迷惑?なんのことや?」


森田「だって…」


田村「気にせんとってや?保乃はひぃちゃんが無事でよかった。」




 呼吸もほぼ落ち着き、会話もできるようになった。


 とりあえずひぃちゃんが無事で本当によかった。