どうも、ぽんです。


久しぶりの小説は小坂菜緒×金村美玖になります!


途中、嘔吐等があるので苦手な方は戻るなり覚悟してからお読みください。


久しぶりなのでいつも以上に温かい目で呼んでいただけたらありがたいです笑



では、どうぞ!






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金村side


 朝目が覚めた瞬間から警告を出しまくっている私の身体。


 節々が痛く、起き上がることすらできないぐらい身体が重い。


 おまけになんだか酸素も薄く目眩が酷い。


 しかし仕事を休むわけにもいかないため、辛い身体に鞭を打ってベッドから起き上がる。




金村「ハァ…なんもないや。」




 こういう時に限ってヨーグルトやゼリーなどの流し込めるような食べ物が何もない。


 メンバーに頼もうかとも思ったが心配をかけたくないし、風邪をうつすわけにもいかない。


 寝て起きればお腹が空いて多少は固形物も食べれるだろう。


 起きたときの自分に賭け、今は無理して食べることはせず、また身体に鞭を打ってベッドに戻った。


 流石に栄養も取れないこの状態で仕事へ行くのは無理だと判断し、意識が朦朧としながらもマネージャーさんに連絡を入れる。




金村「ハァ…しんどっ、、」




 布団に入ったはいいものの、どんどん酷くなる頭痛や吐き気、寒気のせいで中々寝付けない。




金村「うっ…吐きそう…、」




 ゴミ箱までは間に合わない。


 咄嗟にそう判断した私はせめてもとベッドから顔を出し、フローリングに向かって吐き出した。




金村「ハァハァ…オェッ、、ハァ…」




 どうせ自分の家だから後でちゃんと片付けよう。


 吐き気がマシになって布団の中へ戻ると、体力を使い切った私は電池が切れたかのように眠りについた。













小坂side


 今日は仕事がお休みだから久しぶりにのんびり映画でも見ようかなぁ、なんて思っていると、美玖からLINEがきた。




美玖:すいません、体調が悪いので今日のお仕事はお休みします。頭痛と吐き気と寒気が酷いです。




 え?


 おそらくマネージャーさんに連絡するつもりが間違えて私のところにきてしまっている。


 とりあえずマネージャーさんにその旨を伝え、私は買い物へ行く準備を急いだ。






ピンポーン



 薬やゼリー等の看病グッズを買って美玖の家まで来たが、家主からの反応はない。


 しんどくて寝込んでいるのだろうと思い、何かあったらと以前預かっていた鍵を使って中に入る。




小坂「美玖ー、入るよ?」




 玄関に入った途端に感じた異臭。


 これは只事じゃないと何かを察知した私は美玖が寝ているであろう寝室へ急いだ。




小坂「美玖っ!!大丈夫?!しっかりして!」




 ベッドの下には吐瀉物が広がっており、美玖の顔は真っ青だ。


 脈を確認するために首元を触ると有り得ないぐらい熱を発している。




小坂「えっ、どどどうしよ…。美玖!しっかりして!」


マネ「菜緒?」


小坂「○○さん!美玖が、美玖がっ!」


マネ「菜緒、一旦落ち着いて。とりあえず救急車呼ぼう。」


小坂「救急車…110!あっ、それ警察。えっと…」


マネ「落ち着いて、119よ。」


小坂「そうだ、119だ。」


マネ「かかったらスピーカーにして。」




 焦って使い物にならない私に、マネージャーさんは冷静に指示を出す。




消防『はい、消防です。火事ですか、救急ですか?』


マネ『救急です。場所は○○区△丁目×番地。部屋で20代女性が意識を失ってます。』


消防『わかりました。今救急車を向かわせているので女性への呼びかけを続けてください。』


小坂「美玖!ねぇ、美玖!!」




 私は必死に美玖の名前を呼び続けた。












金村side



??「美玖!」


金村「ん…ぅん…」




 誰かに名前を呼ばれたような気がして目を覚ますと、見慣れない天井と独特の匂いを感じた。




小坂「美玖?!わかる?」


金村「菜緒…?」


小坂「よかったぁ。」


金村「ごめん、何があった?」




 自分の家の床に吐いたところまでは覚えている。


 それで力尽きて気がついたらここに来ていた。




小坂「美玖から体調悪いって連絡来たから心配になって家行ったら気失ってて…。本当心配したんだから。」


金村「マジか…。ごめん。」


小坂「ただの発熱みたいだから目覚めて点滴終わったら帰れるって。」


金村「そっか。本当ごめん。迷惑かけた。」




 点滴はまだ半分以上残っている。


 迷惑をかけた申し訳なさと、自分のあの状態を見られてしまった気まずさから何も言えない。




小坂「LINE間違えて送ったのが私でよかった。」


金村「えっ?」




 確かに、言われてみれば、私はマネージャーさんに連絡したはずだったのに、なぜか目を覚ましたときに側にいたのは菜緒だった。


 マネージャーさんが菜緒を呼んだのかと思ってたけど、どうやら私自身が呼んだらしい。




小坂「多分マネージャーさんに送ったつもりだったんだろうけど私のとこに来ててさ。合鍵持ってるの私だったし本当よかったよ。まぁ、でも結局私は何もできなくて全部マネージャーさんがやってくれたんだけどね。」


金村「そんなことない。」


小坂「ん?」


金村「気失ってたとき、遠くから菜緒の声がしてたの。何も見えない真っ暗なとこだったけど菜緒に何度も名前呼ばれてさ、そのおかげで戻って来れた。ありがと。」


小坂「よかった…。何もできなすぎて名前呼ぶことしかできなかったの。」


金村「それが一番助かったよ。ありがとね。」




 そう言って菜緒の手を握ると、少し照れつつも安心したように微笑んだ。


 それと同時に、私の悪かった体調も少し良くなったような気がした。