土生side
由依ちゃんが会長になってから少しずつ学園の雰囲気もよくなっていた。
平手「こんなとこで何してるの?」
屋上のフェンスによしかかり、空を眺めているとてちに声をかけられた。
土生「まだてちに言ってなかったことがあってさ。」
平手「何?言ってみ?」
土生「私ね、人を好きになったのは初めてじゃないの。」
平手「なんだそんなことか。どうせこばでしょ?」
土生「うん。知ってたんだね。」
平手「そりゃそうさ。どんだけ土生ちゃんの隣にいたと思ってるの?」
土生「てちと付き合ってからは由依ちゃんはただの後輩として記憶の中にいたの。でも再会してからやっぱり由依ちゃんのこと好きだったんだなって思った。」
平手「そっか…。」
明らかにてちが落ち込んでしまった。
土生「ごめん。でも今は幸せなあの2人を見て思ったの。私もちゃんとてちに一途になろうって。」
平手「私は平気だよ。最終的には私のとこに帰ってきてくれるの知ってるから。」
土生「ありがとう。改めてこれからもよろしくね。」
平手「もちろん。これからも私は瑞穂を愛し続けるから。」
てちは私を抱き寄せ、唇をそっと重ねた。
土生「友梨奈、大好き。」
平手「私も。」