今日はけやかけの収録日があった。

 

 久しぶりだったから少し疲れたけど、もう帰れる。

 

 

 

齋藤「ねー理佐、写真とろ。」

 

理佐「いいよ。」

 

齋藤「あれ?このパーカー平手も持ってなかった?」

 

理佐「そう?」

 

齋藤「この前遊んだ時に着てたのと似てる。てか、一緒。」

 

理佐「えー、うそー。そんなことないよ。」

 

 

 

 嘘をついた。

 

 確かにこれはてちのパーカーだ。

 

 私のが乾いてなかったから借りて来た。

 

 

 

齋藤「だってこのチャック壊れてるし、平手の匂いするよ?」

 

 

 

 ヤバイ、ふーちゃんは勘が鋭いから気づかれそう。

 

 

 

理佐「柔軟剤一緒なんじゃないかな。ところでさ、今度ご飯行かない?」

 

 

 

 私は必死にごまかして話を逸らす。

 

 なんでこんなにバレたくないのかというと、てちに言われたから。

 

 理由はよくわからないけど内緒にして欲しいらしい。

 

 

 

齋藤「いいよ。そういえばさ、最近平手元気?」

 

理佐「うん。寝言がうるさいけど今までとそんな変わら…」

 

齋藤「あ、」

 

理佐「あ…。最悪。」

 

 

 

 ふーちゃんにやられた。

 

 

 

齋藤「やっぱり2人って一緒に住んでるの?」

 

理佐「…うん。他のメンバーには言わないでよ。てか、いつ頃から気付いてたの?」

 

齋藤「脱退してちょっと経ったぐらいかな。何回か理佐が平手の服とか着てるの見たことあるし。」

 

 

ピコン!

 

 

 誰かからLINEがきた。

 

 

 

理佐「てちだ。寂しーだって。」

 

齋藤「バブが泣いちゃうから早く帰ってあげな。」

 

理佐「そうするわ。じゃあね、お疲れ〜。」

 

齋藤「お疲れ。」

 

 

 

 

 

in 家

 

 

理佐「ただいま。ごめん遅くなった。」

 

平手「遅いよ。」

 

理佐「ごめんって。」

 

 

 

 余程寂しかったのか、後ろから抱きついてきて離れない。

 

 こうなったらしばらく離れないから、そのまま洗面所に行き手を洗う。

 

 

 

平手「今日の収録どんな感じだった?」

 

理佐「楽しかったよ。2期生が大活躍だったかな。」

 

平手「へー。早く放送見たいね。」

 

理佐「そうだね。」

 

 

 

 私は言うべきか迷った。

 

 ふーちゃんに同棲してることがバレてしまったことを。

 

 でも、今言わないとタイミングなくなるよね。

 

 

 

理佐「友梨奈、あのさ…」

 

平手「どうした?なんか嫌な事あった?」

 

理佐「いや、違う。」

 

平手「なんでもいいから言ってみ。」

 

理佐「今日ふーちゃんにね、一緒に住んでることがバレちゃったの。」

 

 

 

 一瞬友梨奈の顔つきが変わった。

 

 

 

平手「なんだ、そんなことか。」

 

理佐「え?」

 

平手「別に私は平気だよ。」

 

理佐「でも、メンバーには言わないでって言ってたじゃん。」

 

平手「うん言った。でもそれは理佐の為。」

 

理佐「私?」

 

平手「だって、私と一緒にいるのがわかるとメンバーに色々と聞かれるかもしれないじゃん?そしたら理佐が疲れちゃうかと思ったから。」

 

 

 

 いつの間にこのバブはそこまで人の気持ちを考えるようになったんだろう。

 

 自分の身は二の次。

 

 だから色々と疲れちゃったのかな。

 

 

 

理佐「ありがとう。でもさ、たまには自分の気持ちも大切にしなよ。」

 

平手「それはできない。」

 

理佐「なんで?」

 

平手「理佐が一番だから。」

 

理佐「///」

 

平手「あ、照れた。」

 

理佐「て、照れてないし。それよりも早くご飯食べるよ。」

 

平手「はーい。」

 

 

 

 こうして2人の幸せな日々はこれからも続くのだった。

 

 

 

 

 

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リクエストしてくれた方、思ってたのと違ったらごめんなさい!

 

 

 

 

最近企画の方やってないな…。

 

今日はこの辺で。

 

では、また。