夜ご飯を食べ終え、みんなで共有スペースで雑談をする。
私は菅井先輩から渡されたUSBのことを話した。
小「今日学校で菅井先輩から渡されたんですけど。」
土「USBか。何のデータが入ってるの?」
1人で見るのが怖くてまだ中身を見れていない。
理「貸してみ。」
理佐が私の手からUSBを取ってパソコンに差し込み、一番上のファイルを開く。
平「なんだよこれ。」
画面には土下座をしている男子生徒と守屋先輩が映っていた。
土「なんか聞こえる。音量上げれる?」
平手さんがパソコンの音量を上げると、会話が聞こえてきた。
守『おい、小林の件はどうなったんだよ。さっさと消せよ。』
男『申し訳ございません。俺らも全力で消しにかかってるのですが渡邉理佐と言うやつがいるもんで簡単には手を出せないんです。』
恐らく場所は生徒会室。
平「こいつ工業科にいなくない?」
理「多分、特進科か普通科だな。最近茜の犬が工業科にも増えてきてるのが気になるんだよ。何を企んでるのかな?」
小「菅井先輩なら何か知ってるかも。今度聞いてみる。でも、もしかしたら菅井先輩も何かされるかも。このUSBを渡された時も周り見て怯えてる気がしたから。」
理「大丈夫。そのときは私達がどうにかするから。」
とりあえず守屋先輩が黒なのは確定した。
でも、なんのために私を消そうとしているのかはわからない。
ープルルルル、プルルルル。
突然私の携帯が鳴った。
画面を見ると相手は菅井先輩だった。
周りにも聞こえるようにスピーカーにして電話にでる。
小)はい、小林です。
菅)ごめんね急に。渡したやつ見てくれた?
小)はい、一応。これ、何なんですか?
菅)簡単に言うと茜の汚職かな。これがあると小林さんは生徒会選挙で有利になる。ホワイトウルフを解散させたいんでしょ?だから私も出来る限りのサポートはするから。
理)さっきから話聞いてたけどさ、あんたが会長なら自分で解散させればいいじゃん。
菅)この声は渡邉さんかな?
理)そうだよ。ちなみに私の他に平手と土生もいるから。
菅)聞くのは構わないけど今から話す事は内緒にして欲しい。
理)それは安心して。
菅)ありがとう。話を戻すけど、今の生徒会とホワイトウルフは全部茜が動かしているの。私は茜が決めた事を生徒に伝えているだけ。
小)なぜ守屋先輩の方が権力を持ってるんですか?
菅)ごめん、それは言えない。
理)なんでだよ。おかしいだろ。
菅)あ、茜が帰ってきたから切るね。またなんかあったら連絡します!
突然電話が切れた。
理「なんだよあいつ。逃げやがった。」
小「しょうがないじゃん。それよりも私達はもっと情報を集めないと。」
でも、1番不思議なのが、何もしていない私が狙われていること。
元カノをとられたという理由だけじゃなさそうだ。
理「由依、一応近くに黒い羊の誰かを置いとくよ。なんかあった時の為に。」
小「ありがとう。」
抱きつくと理佐は顔を真っ赤にして照れてしまった。
平「理佐照れた。」
理「うるさいカワウソ!」
小「可愛い!」
理「由依の方が可愛いし。」
土「イチャイチャするなら部屋でしてね。てち、私達もそろそろ寝ようか。」
平「そうだね。おやすみー。」
この後、私が理佐に襲われたのは言うまでもない。