今回は、薬物により精神を患っている人の病院搬送のお話をします。


その人は薬物が原因で収監されていて、出所して兄弟の家で同居することになりましたが、兄弟も年金生活者で余裕がないことから、兄弟が生活保護の相談に来ました。

その後本人とも面接しましたが、どうも話のつじつまが合わず、頭の中に3人の天使がいて……と話した時点で、精神を患っていると確信しました。


体つきがまさしくゴリラのような体型で、暴れたら手が付けられないだろうなと感じたので、精神科受診について、遠回しにやんわりと話しましたが、やはり病識がありませんので、カウンターを叩きながら怒り始めました。

それでもなだめながら、精神よりも体の不調を診てもらおうとの話で、翌日病院受診することになりました。

県下でも有数の薬物治療の先生がいる病院に予約できたのですが、はたして本人が受診してくれるのか?

そうです、こちらで車を出して受診させるしかないのです。


当日は私が運転したのですが、後ろ座席のその人が、突然騒ぎ出したらどうしようかと不安いっぱいでした。

しかし、病院の近くでちょっとぐずりましたが、道中で大きな声で古いアニメの主題歌を歌っていた以外は、心配はありませんでした。

こうして、本人は医師に身体拘束されながらも、入院させてもらうことになりました。


道中で突然アニメを歌い始めた時は、ビックリもしましたが、本人の機嫌を損なわないために、必死で笑いを堪えたことが今でも印象に残っています。