インハイ予 選第1日目 | ふじなまさきなまの「俺は強い」

ふじなまさきなまの「俺は強い」

偉そうに「俺は強い」と威張っているように見えるかもしれませんが、弱いから、強くなりたいからこう言ってるのです。「そうなりたい」と願う「アファメーション」です。

さて、久しぶりに TF女子バレー部の話題です。


ずっと 頑張って来ていたのですが、

もう一つ報告できるような良い結果に手が届かなかった今シーズン。


考えてみれば、秋の新人リーグでは優勝しているし、筑波大での試合では2ndディヴィジョンながらも優勝しているし、

悪いわけではなかったのだけれど、自分も選手達も、しっくり来ないというか、まるで満足できる試合内容では無かったんですね。


春のリーグも3位。

2部大会でも1日目の決勝で敗退。


納得できないままここまで来ていた。


実力が発揮できない。

メントレを始めた頃のチーム状況に戻ってしまったかのような試合結果。


練習試合では勝てるのに。。。。


何となく、焦燥感ばかりが増幅する。


2部大会以降、練習内容を単純化させ、徹底した。

3年生から1年生まで総動員して、本当に全員で練習した。

レギュラーチームの相手コートには、

教壇で高さが出来たブロッカーが6人並び、レシーバーも4人くらいいる。

止められるし拾われる。


相手はみんな下級生なのだけれど、彼らも必死に止めるし拾う。

本当に全員が必死にやっていたと思う。


それが昨日開花した。

待ちに待った満足できる試合が出来た!


3年生にとって最後の大会となるインターハイ予選初日で

ようやく目指していたバレーが出来た。


本当に 「勝負を楽しみ強気で攻め勝つ!」 バレーが出来た。



兆候は前日の院戦から有った。

体調は万全で、プレーもメンタル面も充実していた。

なにより 試合を楽しんでいた。

G院は、新入生が入ってようやくチームが出来たとは思えない良いチームだった。

1セット目こそ16点だったが、2セット目は先行され、嫌なムードも漂いそうだったが、

じりじりと追い上げ、23点で逆転勝ちをした。

我慢して、自分たちを信じたバレーをやり続けることが出来た。


これまでは毎年、院戦のムードと疲労感が残ってか、翌日のインハイ予選では、実力を発揮することが出来ずに敗退することが多かった。

状況は一緒。しかもこの季節にしては比較的暑い一日だったから、疲労感も有っただろう。

しかも、閉会式後、TFに戻って、翌日の大会会場作り。

試合で疲れている3年生のために、1・2年生が良く動いて準備をやってくれた。

院戦にもらった差し入れを食べて翌日に備えた。

疲労感は見えるものの、精神的には 「明日こそ!」という気持ちが3年生からは伝わってきた。


そして迎えた昨日。

やはりどことなく疲労感が残るように見えた3年生であったが、

早朝から最終準備を終えると、それぞれが体育館をランニングしたり、ダッシュをしたり、個々にコンディショニングをしている。

これまでの反省がしっかりと生きているのを感じた。


疲労感と前日の院戦で気持ちが切れていると言う心配は、試合開始とともに払拭された。


第1試合。vs T川女。

このチームも新入生が入るまで試合に出ることが出来ない今シーズンだったようだ。


話は変わるが、こんなチームがたくさんある。

昨日のGは男女ともそうだった。

こんな状況で個人登録制度をやったらどうなるか。

高体連は昨日の大会でアンケート調査を行ったが、もう一度深く考えて欲しい。

この話題はまた後日。


さて、試合は開始とともに一方的な展開。

これまでのTFなら、相手がどうであれ、一方的な展開に持ち込むことが出来なかった。

くだらないミスで相手に点をやり、圧倒して勝つと言うことが出来なかった。

今回は1セット目 25-4 。 2セット目も 25-7 。

ほぼ完璧な試合。


敵は2試合目から。

都立S神井。

毎年そこそこの実力で知られる。これまでのTFで有れば、競るのだけれども負けてしまう相手。

危険は感じていた。

でも、なぜか落ち着いていた。選手ではなく自分が。

なんだろう、達観していたというか、結果を恐れていないというか、

本当に楽しみたいというか、選手を信じ切れていたというか。

昨日から今日の選手達が、これまでの最高のパフォーマンスを見せてくれていたから、

これでも負けてしまうのなら仕方がない。最後まで楽しんでくれればいい。

そんな気分だった。

だから焦らないと言うか、苛立たない。


相手は大きくはないが、巧い。レシーブも良い。


試合は一進一退のまま、後半抜け出されて 21-25 で1セット目を取られた。

でも、やれる気満々の選手達。

なぜか負けるなんて気持ちはみじんも見えない。


拾われても拾われても、こちらも拾い、攻める。

必死ながらも、なぜか笑顔が絶えない。

自分も常に口角を上げていようと思っていた。

楽しめていた。


それに!

応援が素晴らしかった!

午前中練習に来ていたハンドボール部員やわざわざ応援に来てくれたサッカー部員がいた。

完全にホームだった。

相手の応援もいたが、それがなぜか ヴェルディサッカーチームを応援するコールだった!

サポーターメンバーでもいたのだろうか?

だから自分には相手の応援は、まるでホームだった。



徐々に相手が小さくなっていくのがわかった。

終わってみれば、2セット目 25-18 。 3セット目 25-16 。

ネットの向こうには、最後の試合を終えて泣いている3年生がいた。

こちらの応援席は、ウルウルするお母さん達がいた。


今シーズンも、毎回のように応援に来てくれていたお母さん達も、

今シーズンの煮え切らないような不甲斐なさを、同じように感じていたに違いない。

そして今日は違うというのも感じてくれたに違いない。

ようやく思い通りの試合が出来ているのを感じてくれたのだと思う。


最後のコート決勝。

相手もフルセットを勝ち上がってきた O華女学院 。

春季リーグでは1位となり、1部リーグでも1つ勝っている。

センターに1人高い子がいて、一人で止めて一人で打つ。

サイドもさほど高さはないが、しっかりと打ってくる。

強いて言えばレシーブに欠点がある。勝てない相手ではない。


試合開始。

始まると、こちらのペースで行くかと思われた。

上手くすれば2-0で行けるかもしれない。

しかしそんなに甘くはない。

1セット目が勝負だろうと思ったが、どうにか堪えて 26-24 で1セット目をものにする。

しかし、2セット目は終始相手のペース。

負けるときの嫌な感じ。ミスが出て、サーブで攻められる。

結局 20-25 で落とす。


でも、今日はセット間のムードが違っていた。

明るい明るい!

「全然疲れてない!いまから1000m走行けるから!」

1番はそんな事を言ってる。


応援もありがたかった。

会場は本当にホームだった。


前の試合に続いてハンド部もサッカー部も残ってくれていたし、練習試合から戻ってきた男子バレー部も応援してくれていた。


3セット目は負ける気がしなかった。

選手も自分も本当に楽しめていた。

楽勝なのではない。

しかし、相手はやはりどんどん小さくなり、笑顔はまるで無い。

こちらは応援団も選手も笑顔!笑顔!


終わってみれば 25-20 。


お母さん達は、泣いていた。

選手も泣いていた。

それを見たら俺もちょっとうるうるしてしまった。

みんなこの1年の不甲斐なさを抱えてきていたから、本当に嬉しかったのだ。


この日は今シーズンで最高の出来だった。



1


試合を終えて、片づけを終えて、お母さん達から頂いた差し入れを思う存分食べた。



2


3


昨年夏の合宿でやれなくて置いてあった花火をやった。


ようやくここへたどり着けたという気持ちだ。



もちろん来週10日も試合がある。


相手は先のリーグ戦で負けた 都立H野高校。


進化した自分たちを信じて 思い切り挑んでいく。


現段階で TF は東京都で ベスト48 。

もう一段階先に進みたい。


良くを書くのではなく、もう一度 楽しみたい!