こんにちは。

イーエフピー株式会社代表取締役の

花田 敬(はなだ たかし)です。

 

本メルマガでは、会社や社長の可処分所得

(税金や社会保険料などを引いた、会社、個人が自由に使える手取り収入)

を増やす方法について、

主に法人クレカやマイルの活用法、

それと併用するべき制度などについて発信をしています。

 

 

前回は、出張旅費規程において

どこまでが出張として認められるのかどうか、

についてお話しました。

 

今回は、出張旅費規程において

支払われる交通費・宿泊費は、

どれぐらいの金額にするのが適当なのか、

について解説していきます。

 

弊社が出張旅費規程を導入した際、

参考にしたマニュアルはコチラです。

 

<出張旅費規程マニュアル>

https://qr.paps.jp/lJDLa

 

 

◆交通費の定義と金額の目安

 

そもそも交通費とは、

バスや鉄道、タクシーなどの交通機関を

使用した時の費用を指しますが、

 

出張旅費規程を定めることで、

出張の交通費については

税務上、実費精算ではなく

出張旅費規程に定める交通費を

支払うことができるんです。

 

出張旅費規程に定める交通費で支払った方が、

領収書を1つずつ計上するよりも

精算が圧倒的に楽ですし、

 

割引やポイント、マイルなどを利用しても

基本的には、出張旅費規程に定める交通費が

支払えます。

 

結果的に、差額が可処分所得が増えることになります。

 

例えば、東京から沖縄まで

3泊4日の出張をしたとして比較してみましょう。

 

 

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<出張旅費規程を定めていない場合(実費精算)>

 

・上野(自宅)ー品川ー羽田空港第1・第2ターミナル(往復)

1,000円

 

・東京(羽田)ー沖縄(那覇)の飛行機料金(エコノミー往復)

80,420円                                                                    

 

実際にかかった金額:81,420円

支給される金額:81,420円

可処分所得(手取り所得):0円

 

 

<出張旅費規程を定めている場合(ポイント・マイル活用法も併用)>

 

・上野(自宅)ー品川ー羽田空港第1・第2ターミナル(往復)

1,000円

 

・東京(羽田)ー沖縄(那覇)の飛行機料金(エコノミー往復)

80,420円→ポイント・マイルの支払いで0円

 

実際にかかった金額:1,000円

支給される金額:81,420円

 

※さらに、出張旅費規程で

「代表はビジネス・プレミアム」と定めている場合、

エコノミー使用でもビジネス・プレミアムの料金が支給されるので

計上できるのは129,020円。

支給される金額:130,020円

 

可処分所得(手取り所得):129,020円

 

※ポイント・マイルを活用しなくても

エコノミーとビジネス・プレミアムの差額

48,600円分を受け取れます。

 

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このように、出張旅費規程を定めているか、

ポイント・マイルを活用しているかの違いだけで、

上記のような沖縄出張1回で

最大129,020円も違いが出てくるのです。

 

 

可処分所得を少しでも増やしたいのであれば、

出張旅費規程を定めていないのは正直、損です。

 

実際に、出張旅費規程における交通費の金額については

法的に明確な基準はありません。

 

会社ごと自由に設定することができますが、

限度があります。

 

あくまで、同業種の会社や、同規模の会社などと

比べて同程度に定めるのがポイントです。

 

しかし、実際に他の会社の出張旅費規程は

公開されているものではないので、

次の4つのポイントを抑えて設定するのがおすすめです。

 

 

<ポイント1:代表以外も金額を定める>

 

社長のみ金額を設定するのではなく、

代表・役員、部長、課長、係長、主任、係など

階層を設けるのがポイントです。

 

1人社長であっても、階層を設けておかないと

論理的にもろくなります。

 

全員の金額を同じにするのではなく、

代表・役員はグリーン・ビジネス・プレミアム使用、

部長以下は普通・エコノミー使用、

など、きちんと差をつけましょう。

 

 

<ポイント2:各交通機関の公式な料金表(定価)で算出>

 

交通費の算出は、

金額が不規則に変わる割引などは適応させず、

各交通機関の公式な料金表(定価)で算出します。

 

新幹線であれば、JRの公式HPの料金表を、

飛行機であれば、ANAやJALの公式HPの料金表を見て

算出しましょう。

 

 

<ポイント3:よく行く出張先は「特定交通費パターン表」などを作成>

 

よく行く出張先がある場合、

「特定交通費パターン表」を作成し

「この取引先に行く時の交通費はいくら」と

設定すればさらに精算が楽になります。

 

 

<ポイント4:代表や役員はグリーン、ビジネス、プレミアムが一般的>

 

代表や役員は、他の社員と差をつけて

グリーン、ビジネス、プレミアムで

設定している会社が多い傾向があります。

 

出張旅費規程で定めたからといって

必ず代表や役員がグリーン、ビジネス、プレミアムを

使わなければいけない訳ではありません。

 

エコノミーや普通(自由席)を使ったとしても、

出張旅費規程でグリーン、ビジネス、プレミアムと定めていれば

その定価料金が会社から支払われます。

 

ツアー予約などで結果的に割引料金になったとしても同様です。

 

ただし、出張旅費規程は

きちんと運用されているかが重要です。

 

今回は実費精算、

次回は会社の残高を見て出張旅費規程で精算、

という対応はNGです。

 

 

基本的に、出張旅費規程を定めたら

出張旅費規程に基づき支払うのが鉄則です。

 

 

◆宿泊費の定義と金額の目安

 

宿泊費は、その名の通り

出張の際に使ったホテルや旅館などの

費用のことを指します。

 

こちらも、交通費同様に

出張旅費規程を定めた方が

可処分所得が大きくなります。

 

例えば前述の交通費の際に紹介した、

3泊4日の東京ー沖縄出張で見てみましょう。

 

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<出張旅費規程を定めていない場合(実費精算)>

 

・ホテル宿泊費(3泊)

30,000円

 

実際にかかった金額:30,000円

支給される金額:30,000円

可処分所得(手取り所得):0円

 

<出張旅費規程を定めている場合(ポイント・マイル活用法も併用)>

 

・ホテル宿泊費(3泊)

30,000円→ポイント・マイルで支払いで0円

 

実際にかかった金額:0円

支給される金額:60,000円

※出張旅費規程で「代表は1泊20,000円」と定めていた場合、

3泊分の金額が支払われるので60,000円。

 

可処分所得(手取り所得):60,000円

※ポイント・マイルを活用しなくても

30,000円分の可処分所得となります。

 

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このように、宿泊費に関しても

出張旅費規程に定めているか、いないかで

変わってくるのです。

 

もちろん、上記のように

ポイント・マイル活用法によって

ホテルの支払いをすべてポイント・マイルで

行うことができればベストですが、

格安ツアーなどで予約しても

差額が可処分所得が増えることになります。

 

前述の交通費の事例と合わせると、

1回の3泊4日の東京ー沖縄出張で

最大189,020円もの可処分所得になりますから、

活用しない手はありません。

 

 

宿泊費の金額設定について

法的に明確な基準はありませんが、

交通費と同様に限度があります。

 

例えば、1泊50,000円〜100,000円など

同業種・同規模の会社と比べて、

これはいくらなんでも支払いすぎだろうと

思われるような宿泊費の設定はNGです。

 

しかし、他の会社の出張旅費規程は公開されていないので、

次のような3つのポイントを抑えて

宿泊費の設定をしてみましょう。

 

 

<ポイント1:代表以外も金額を定める>

 

こちらは交通費と同様です。

 

一律ではなく、各役職で

きちんと差をつけましょう。

 

 

<ポイント2:代表は1泊20,000円程度が一般的>

 

業種や規模によっても違いますが、

1人社長の会社や中小企業であれば

代表で1泊20,000円程度と定めるのが一般的です。

 

ただし、近年物価上昇などにより、

ホテルの代金が上がってきています。

 

この費用設定では足りないケースが出てきた場合、

出張旅費規程を改訂し、

金額を変更しましょう。

 

※改訂には臨時株主総会を開く必要があります。

代表の独断では改訂できないので注意が必要です。

 

 

<ポイント3:念のため、領収書は残しておく>

 

基本的に出張旅費規程が定められていれば、

領収書は保存しなくてもOKです。

 

しかし、カラ出張

(本来出張がないのに、したことにする架空出張)

が疑われた時のために、

交通費や宿泊費の領収書は

念のため保存しておくのがおすすめです。

 

 

◆交通費・宿泊費を適切に設定するだけで、可処分所得は増える!

 

今回ご紹介した通り、交通費や宿泊費を

法律に則り適切に金額を設定するだけで、

可処分所得を増やすことができるのです。

 

国家公務員や、地方公務員なども

こういった旅費規程を定めて、

出張旅費を受け取っています。

 

しかし、この出張旅費規程を定めていない会社は多く、

さらには、法人クレカによるポイント・マイル活用と

併用することによるインパクトの大きさに

気づいていない人が多いのが現状です。

 

私の周りの経営者にも

この出張旅費規程やポイント・マイル活用法との

併用の仕方などをお伝えしていますが、

みなさん大変驚かれるとともに

「知れて本当に良かった」と言ってくれます。

 

皆さんも、取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

今週も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

◆イーエフピー株式会社について

企業経営者や営業マンを主な対象として、

顧客開拓・マーケティングの方法や営業ノウハウを教える

研修・コンサルティング会社です。

 

 

◆発行者 花田敬プロフィール

イーエフピー株式会社 代表取締役社長

一般社団法人 法人クレジットカード相談士協会 代表理事

関東学園大学 経済学部 講師

 

 

99年イーエフピー株式会社を設立し、

これまでの卓越した営業実績に基づいた営業ノウハウをベースに、

大手銀行、生命保険会社、損害保険会社、 証券会社、

大手住宅メーカーなどの企業コンサルティングや社員研修を行うほか、

セミナーや講演も多数手掛ける。

 

また、2010年から関東学園大学の非常勤講師も務める。

 

マーケティング、顧客開拓、営業等の情報を

20年以上発信し続けており、受講者は1万人を超える。

 

 

【著書】

「売れる営業の基本」

「プロ中のプロが教える営業のセオリー」

「売るための教科書」

「誰も気づかなかったセミナー営業で顧客が10倍」

「図解&事例で学ぶ「売れる」営業の教科書」

「生命保険あなたにとってよい営業マン、ダメな営業マン」など。