そんなに悪いもんじゃない。 | エフォートアカデミー塾長日記

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静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
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私は青春の大部分を「野球」に捧げてきたことは、このブログでも何度か書かせていただきました。

 

「下手くそ」かつ「才能ゼロ」であり、結果だけ見ればいったい何のために苦しい練習に耐え続けたのか、常に合理的な考えを貫く人から見れば「無駄のかたまり」のような私の青春時代だったのですが(笑)、それでも「得たもの」は決して少なくなかったように、いまさらながら感じているのです。

 

私は幸いにして「田舎の高校球児」としては野球が上手だったようで、1年生の頃から試合に出してもらえました。一方で、3年生になっても、公式戦はおろか、練習試合にも出してもらえなかった同級生も少なからず存在していました。

 

私の高校の野球部では、夏の大会が終了し、部活動を「卒業」するにあたり、卒業生が「3年間の思い」を「部報」に掲載することになっています。この「部報」は野球部関係者のみならず、部に対して寄付をしてくれた方や近隣の方、ファンの方々などに配布するもので、それなりの部数を誇っていた月刊誌でした。このようなきちんとした「部報」を長年続けて下さった恩師には今でも頭が上がらないのですが、私が卒業する際に、ひとりの同級生の寄稿に目が留まったのです。

 

「試合の後、みんなが部室で、

 

「今日は〇本ヒットを打ったぞ!」

「エラーをして、先生に思い切り殴られた!」

 

そんな話をしているのが、悔しくて仕方ありませんでした。僕はこの3年間、試合に出ることができなかったから、褒められることも、殴られることもなかったのです。裏方の仕事を一所懸命に頑張ったけど、一度は褒められてみたかったし、こっぴどく叱られてみたかったです。」

 

元来口数の少ない男ではありましたが、実はこんな風に考えていたのだと、私なりに強い衝撃を受けました。

私たち「レギュラー」が試合以外の心配をすることなく、存分に力を発揮できたのは、他ならぬ「裏方」である彼らのおかげなのです。そんな彼らの善意を「当たり前」のものとしか考えなかった私自身の愚かさと、実は忸怩たる思いで青春時代を全うした彼の「真意」に、とても平然としてはいられなかったのです。

 

翻って、受験生の皆さんはいかがでしょうか?

思うように成績ががらず、少なからず焦りを抱えている子もいるでしょう。けれども、何の懸念もなく受験勉強に取り組むことができること、塾にさえ通わせてもらえる環境に、「絶望」を感じる必要性など、微塵もないと思うのは、果たして私だけでしょうか?

 

保護者様をはじめとする「手助けしてくれる人々」に囲まれ、傍から見れば「恵まれている」環境であることを、きちんと自覚すべきなのです。「恵まれている人」には、その恩を返すための「頑張り」を発揮することが「義務」であると、私は信じて疑わないのです。

 

悔しさにまみれた「彼」の3年間は、果たして「無駄」だったのでしょうか?私は決してそうだとは思えません。嫌でも来春には「結果」が出てしまう現実の中で、受験生の皆さんが「今、すべきこと」は、志望校を目指してひたすら努力することだけなのです。

何の保証もない「受験生活」ですが、冷静に周囲を見渡せば、

 

「そんなに悪いもんじゃない!」

 

ということが理解できると思います。受験生の皆さんの「最後のひと踏ん張り」を大いに期待しております。

 

頑張りましょう!